小説家・佐藤正午が手がけた累計発行部数26万部超の直木賞受賞作「月の満ち欠け」が実写映画化され、2022年冬に公開されることが決定した。主演は大泉洋、共演は有村架純、Snow Manの目黒蓮、柴咲コウ。
・菅田将暉の恋愛もの、亀梨和也の事故物件もの、など人気俳優主演作が上位ランクイン!
大泉洋「今まで演じてきた中で一番辛い役でした」
小山内堅は、愛する妻・梢と家庭を築き、仕事も順調、どこから見ても順風満帆だった。だが、不慮の事故で梢と娘・瑠璃を同時に失ったことで幸せな日常は一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。事故のあった日、小山内の娘・瑠璃が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたという。そして、彼女と同じ名前をもち、自分がかつて愛した“瑠璃”という女性について語りだす。それは数十年の時を超えて明かされる、はかなくも鮮烈な、許されざる恋の物語だった。一見何の関係もない夫婦とかつての恋人たち。その二組をつなぐ、誰も想像もしえなかった数奇で壮大な愛の軌跡とは…。
主人公・小山内堅は大泉。俳優として現在放送中のNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演中、これまでも『騙し絵の牙』(21年)、Netflix『浅草キッド』(21年)など多数の映画、ドラマに出演する傍ら、2年連続NHK紅白歌合戦の司会を務めるなど、まさに国⺠的人気俳優の大泉が、幸せな日常から一転、数奇な運命に巻き込まれていく主人公の28歳から55歳を演じるという難役に挑む。
そして、小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性、正木瑠璃には有村。昨年は大ヒットした主演映画『花束みたいな恋をした』(21年)をはじめ6本の映画に出演。第13回TAMA映画賞最優秀女優賞、第45回日本アカデミー賞優秀女優賞ほか、数々の賞を受賞し、まさに今飛ぶ鳥を落とす勢いの有村が、一番信頼を寄せる監督の一人である廣木監督のラブコールに応え出演を快諾した。
正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、ソロでの映画出演は初となるSnow Manの目黒。山内の妻・梢を柴咲が演じる。
主演の大泉は「今回演じた小山内堅という役は、同じくらいの娘を持つ父親として、今まで演じた役で一番感情移入しやすく、それだけに、今まで演じてきた中で一番辛い役でした。でも最後には、どこか希望を持たせてくれる不思議な作品だと思います。廣木組には初めて参加させていただきました。決して多くを語ってくれるわけではないのですが、こんなにも演じやすい場を与えてくれる監督も居ないと思いました。なんのひっかかりも、ストレスもなく、自然に役者がその世界に入れるように撮影してくれていたのだと思います」とコメント。
正木瑠璃を演じる有村は「何度生まれ変わっても会いたいと思える人に一生涯で出会えるとしたら。ロマンさえも感じてしまう人生の壮大さを最初に脚本を読んだ時に感じました。また、個人的な話にはなりますが、廣木監督の作品に参加させていただくのは三度目になります。廣木監督の前でお芝居をすることはいつも以上に緊張しますが、この空気感さえも懐かしく、どこか心地良さも覚えたように思います。寡黙な廣木監督ですが、監督が持つピュアさを演出から感じられて、この物語全体がどのような紡がれ方をするのか楽しみです。夢のような、現実のような不思議なことがもし起こったとしたら。自分は一体誰の生まれ変わりなんだろう、そんなことを想像できるのも作品の良さなのかもしれません。公開を楽しみにしていてください」とコメントを寄せた。
『月の満ち欠け』は2022年冬より全国公開。
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