福山雅治が主演する『そして父になる』が、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが明らかになった。
・福山雅治が父親役に初挑戦。「経験がないので不安でした」とコメント
同作は、人生の勝ち組だと自負していた男が、6年間、自分の子と信じてきた息子が取り違えられた子どもであったことを知り、“血”と“愛した時間”の選択を迫られる人間ドラマで、福山が初の父親役に挑んでいる。また、同映画祭で最優秀男優賞受を受賞した『誰も知らない』の是枝裕和が監督し、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、樹木希林らが脇を固める。
今回の快挙について福山は「国際映画祭といった大舞台に、今まで参加させていただいた経験がなかったので、今回のお話は聞けば聞くほどすごいことすぎまして。キャパシティーを越えたことが起こると逆にピンとこないものなんだなと、妙な実感をしております」とコメント。映画祭の時期は連続ドラマの撮影中だが、「こんな大舞台に行ける機会は二度とないかもしれない、という思いで何とか調整して晴れの舞台に立ってみたい」とも語った。福山のカンヌ参加が実現すれば、俳優として初の海外映画祭参加となる。
一方、カンヌは常連となる是枝監督は「カンヌ映画祭のコンペティション部門という最高の舞台でワールドプレミアを行えるのは本当に嬉しいですし、光栄に思います。福山さんはじめ、スタッフ・キャストと一緒にその一歩目をきちんと見届けてきたい」と抱負を語った。
コンペティション部門は最高賞パルムドールを競う部門で、映画祭の審査員長をスティーヴン・スピルバーグがつとめているのも話題のひとつ。プロデューサーによると、欧米配給を担当する会社からの強い薦めがありエントリーしたそうで、登場人物たちの事件の受け止め方、心の動きの描写がとても日本的で繊細、それでいて非常に共感できるところが映画祭番組選定委員たちに高く評価され、今回の出品に至ったという。
第66回カンヌ国際映画祭は5月15日〜26日まで開催される。また『そして父になる』は10月5日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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