コイツを殺したら10億円という懸賞金がかけられた凶悪殺人犯を、命がけで守ることを余儀なくされたSPたちの葛藤と戦いを描いた『藁の楯 わらのたて』。この映画のプレミア試写会が4月22日に新宿ピカデリーで行われ、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗、永山絢斗、三池監督が登壇した。
主人公のSPを演じた大沢は、撮影の苦労話を尋ねられ「去年の夏は猛暑だったんですけど、日々暑さとの戦いでした。それがまた、出演者の緊迫感を醸し出していたと思う」とコメント。同じくSPを演じた松嶋は「物語は緊迫していましたけど、現場は至って穏やかに進んでいました」と話し、三池監督からは「それは松嶋さんが穏やかな心の持ち主だから。みんな結構、大変そうでしたよ」と突っ込まれていた。
一方、SPらに守られながら、福岡から東京へと移送される凶悪犯を演じた藤原は「僕はずっと手錠をかけられ、フードをかぶせられていたので、拘束されながら暑いひと夏を過ごしました」と昨夏の撮影を振り返った。
本作では、日本では実現が難しい新幹線のシーンを台湾で撮影。そのことについて聞かれた岸谷は「電車を貸し切って、終電から始発までの間に撮る形で、大変でした」と振り返ると、始発までという時間制限があったことに関しては「みんな焦ってましたね」と話し、続いて「僕らは誰もいない新幹線のなかで待っているわけですよ。グリーン車の方が広いぜ、グリーン車で休もうぜとか言いながら」と話し笑いを誘っていた。
また、男性だらけの撮影現場で、松嶋が紅一点状態だったことについて大沢は「ほぼ男性にしか見えなかったというか、ご本人もずっと意識され、女性として気を使わなければいけない部分を一切見せずに、みんなと同じ位置で堂々と渡り歩いていた」と説明。これを受け、松嶋は「最高の褒め言葉をいただいたと思ってます。歩き方とか、男性に見えるように努力をしました」と明かした。
なお、本作は5月15日から26日まで開催される第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることも決まっている。その感想を聞かれた大沢は「正直、すごく驚いた。見ていただくとわかるんですけど、(この映画は)大きなエンターテインメント映画。コンペに入ったことに驚きました」と話し、松嶋は「そのような作品に出演させていただき、本当に感謝しております」とコメント。
藤原も「国境を越えて多くの人に見てもらえるので嬉しい」と話し、岸谷は「すごいこと、さすが三池監督ですね」と語った。そう言われた三池監督は、舞台挨拶の直前に行われたレッドカーペットイベントのみに出席した伊武雅刀の言葉を引用し、「さっき、伊武さんがカンヌ無量(感無量)だって言って、それだけ言って帰りました」と話し、客席を沸かせていた。
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