村上隆が芸大生に「クリエイターに必要なのはコミュニケーション能力」とアドバイス!
世界的アーティストの村上隆が4月24日、初監督作『めめめのくらげ』を引っ提げて母校の東京芸術大学で講演会を行った。現代アート界をリードし、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことのある村上の話を聞こうと、この日は約150人の芸大生が集まった。
今回のテーマはコミュニケーション。村上は冒頭、外国語を話せるかと学生に問いかけると「外国語を喋れないと生きていけない。君たちはバカだ。バカじゃだめなんだ!」とイキナリ喝。ついで、手に職をつけて渡り歩けると思っていた25歳の頃の自分を振り返り、今だからこそわかることとして「クリエイターに必要なのはコミュニケーション能力」と熱弁した。
実は本作の配給が決まった経緯も、コミュニケーション能力が生かされた賜(たまもの)。作品を見ていない名プロデューサーが配給会社に熱弁したことがきっかけで劇場公開が決まったそうで、「劇場公開に至ったのはコミュニケーションの成果。信頼関係がなければ取引は成立しない」と続けた。
また村上は、撮影現場でもコミュニケーション能力が大切だったことを力説。その上で「自分の表現したいものを探すのは当たり前。愛される人間になり、仕事をいただける状況になり、相手が満足する、驚嘆するクオリティを常に提供するのがクリエイターの仕事。プロになるには、それだけの心の準備と進路を見据え、方向性を考えた方がいい」と自身の体験を踏まえて話すと、「成功する人間は、コミュニケーション能力があるか、コミュニケーション能力がなくても忍耐力がある人」と、学生たちにアドバイスを送っていた。
『めめめのくらげ』は少年と不思議な生き物“ふれんど”との友情と絆を描く感動作。4月26日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国順次公開となる。
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