西田敏行が会見で故・三國連太郎のストイックな役者人生を述懐
『釣りバカ日誌』シリーズでハマちゃんとスーさんの名コンビを演じていた西田敏行と三國連太郎。4月14日に亡くなった三國の死を受け、西田が会見を行った。
会見は4月24日、自身の出演作『終戦のエンペラー』の記者会見後に行われ、西田は「高校2年生のときに三國さんの『飢餓海峡』を見て、『おまえはこうやって生きて行けよ』と背中を押された」と俳優を志したきっかけを語り、「僕の俳優哲学、演技の技術には、すべて三國さんの影響があると思います」と吐露した。
88年にスタートした『釣りバカ〜』シリーズで共演し続けたが、私生活での交流はなかった。その理由について西田は、「三國さんはポリシーを持っていらっしゃって、家族ぐるみのお付き合いなんかしちゃうと馴れ合ってしまうから、『撮影(だけ)で会おう』と。ですので、最後にお会いしたのは『釣りバカ日誌20 ファイナル』のときだと思います」と、三國の役者としてのストイックな姿勢を称えた。
90歳で死去した三國だが、西田によると、80歳を超えてもなお「はたして自分には(役者としての)才能があるのだろうか」と謙虚に思い続けていたという。そんな三國を「だから、いつも新鮮なんですよね。撮影でも意表を突かれたりして」と話す一方、「ゴルフをしたり、ほかのことをしたら……と思うんですけど。『釣りバカ〜』を撮っていても、釣りを楽しんだりはしませんでした」と、演じることだけを追求し続けた人生だったと明かした。
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