西島秀俊が「耳鳴りがしそうなくらいの静寂」と語るタイ映画とは?

#MEMORIA メモリア#アピチャッポン・ウィーラセタクン#タイ#ダニエル・ヒメネス・カチョ#ティルダ・スウィントン#フアン・パブロ・ウレゴ#記憶#音

MEMORIA メモリア
(C)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
MEMORIA メモリア
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坂本龍一が“記憶と音の映画”と銘打つ『MEMORIA メモリア』

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作『MEMORIA メモリア』が3月4日より全国公開される。このたび、新しい場面写真と共に、坂本龍一、西島秀俊のコメントが公開された。

・地球の核が震えるような不穏な“音”! 監督自身の「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路

公開された新場面写真は、ティルダ・スウィントン演じる主人公のジェシカが、音響技師のエルナン(フアン・パブロ・ウレゴ)と共にヘッドフォンに耳を傾けるシーンのほか、自分にしか聞こえない【音】を聞いているかのようなシーン、さらには、義弟のフアン(ダニエル・ヒメネス・カチョ)と共にボゴタのカフェで談笑するシーン、山間部の町、ピハオの川沿いでたたずむシーンのショットだ。

MEMORIA メモリア

・その他の場面写真はコチラ!

いずれも日常の瞬間を切り取った場面でありながら、静かな緊張感に満ちており、本編への期待が膨らむショットばかりだ。

また、音楽家の坂本龍一は、この映画について、「ある場所が過去を記憶しているとして、ある人にはそれが音として聞こえる。記憶と音の映画」と表現。

俳優の西島秀俊は、東京国際映画祭アジア交流ラウンジで、アピチャッポン監督と対談したとき、「耳鳴りがしそうなくらいの静寂、そして神聖さ。記憶、夢というテーマはそのままに、アピチャッポン監督が新たな次元に進んだと感じました」と語った。

“頭内爆発音症候群”ヒントの物語

南米コロンビアが舞台の本作品は、監督が初めてタイ国外で制作。監督自身が経験した「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路が描かれる。ティルダ・スウィントンが演じるコロンビアのメデジンで農ラン業を営むジェシカは、病床の妹を見舞うため首都ボゴタを訪ねた夜、ある“音”に襲われたことから、物語は動き始める──。

『MEMORIA メモリア』は、3月4日より全国公開される。