『オールド・ボーイ』で世界を驚愕させた韓国の鬼才パク・チャヌク監督が手がけたハリウッド進出第1作『イノセント・ガーデン』。この映画のプレミア舞台挨拶が5月21日にスペースFS汐留で行われ、チャヌク監督とIMALUが登壇した。
同作は、繊細で研ぎ澄まされた感覚を持つ少女インディアをめぐるミステリー。人気ドラマ『プリズン・ブレイク』でブレイクしたウェントワース・ミラーが脚本を手がけていることでも話題となっている。
舞台挨拶でチャヌク監督は「自分のなかにある女性的な感性をいかしてこの映画に取り組みました」と説明。「思春期の少女の目から見て、気に入ってもらえる映画にしたいと思いました。その年代の女の子は、世の中が俗で不潔で、大人の世界は浅はかで軽蔑すべきものだと思ってしまうところがあるような気がします。そして、優雅なものや高尚なもの、美しいものに憧れるように思えたので、そういうものを強調して撮りました」と映画に込めた思いを語った。
さらに本作をハリウッドデビュー作に選んだ理由として「ひとつは映画の主人公であるインディアと私の娘の年齢が同じだったということ。もうひとつは、脚本があれこれ詰め込まれたものではなく、余白の多いシナリオだったことです。私の気持ちをたくさん込められるような、空間があるものだと思ったのです」と明かした。
その後、IMALUが登場。映画について「本当に美しくて刺激的で、衝撃的でした。それに加えてサスペンスと恐怖というスパイスも効いているんです。女の子の成長について描かれていますが、男性の監督がこれだけ美しく、女性に共感を得られる作品を作れるというのがすごいと思いました」と大絶賛した。
ニコール・キッドマンが主人公の母親を演じているが、彼女にファンレターを書いたこともあるほどの大ファンというIMALUに、監督がキッドマンの素顔を教えてあげる場面も。「普段はご主人とお子さんのことで頭がいっぱいの、ごく普通の平凡な女性なんです。でも、いざ撮影に入ると、他のどの俳優たちよりもプロフェッショナルな姿を見せてくれます」と話していた。
本作では、毎年、主人公が誰かからプレゼントされる靴が重要なアイテムとして登場するが、誕生日プレゼントに関するエピソードを聞かれたIMALUは、ブーツにまつわる思い出を披露。「高校のときにカナダに留学していて、一時帰国したときにすごく欲しいブーツがありました。自分ではとても買えないような金額だったから、親にお願いしてみたんです。父に聞いてみたら『そんなんダメや!』と。すごくショックでカナダに戻り、冬、気持ちが本当に沈んでしまったときにその靴が届きました。本当に嬉しくて、靴底がすり減るまでずっと履いていました」と明かした。
最後のメッセージでチャヌク監督は「私のこれまでの映画と比べたら、怖がる部分は少ないと思います。ディテールが大事な映画なので、目を閉じないで、小さな部分までしっかり見ていただけたらと思います」とアピールしていた。
『イノセント・ガーデン』は5月31日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開される。
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