『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』などで知られる名匠・木下惠介監督の生誕100年記念映画『はじまりのみち』。その完成披露舞台挨拶が5月23日に丸の内ピカデリーで行われ、加瀬亮、田中裕子、濱田岳、ユースケ・サンタマリア、原恵一監督が登壇した。
本作は、戦時中に木下監督が、病気で倒れた母を疎開させるために兄と便利屋と力を合わせ、1台には寝たきりの母、もう1台に身回りの品を乗せ、リヤカーで山越えをしたという実話をもとにした作品。子を思う母と、母を思う子の愛の物語が綴られていく。
加瀬が扮したのは木下監督。「監督についてもあまり知らなかったので勉強することから始めました」と役作りを振り返ると、「フィクションなので(木下監督に)似せる必要があるのかどうかも原監督と話し合って、実際の監督のイメージは横に置いておき、姿勢が伝わればいいという形で撮影に臨みました」とコメント。
母親役を演じた田中とは初共演となるが「僕が言うのはおこがましいですが、一緒に芝居をしていて楽でした。楽というと語弊があるかもしれませんが、向かい合って芝居をしていると、こっちが何の準備もしていなくても自然と気持ちが流れてくるような感じでした」と話した。
一方、田中は「私にとってはとても贅沢ないい役でした。まず、セリフが少ないこと」と言って笑いを誘うと、「リヤカーで男の子に引っ張ってもらって、リヤカーから見た風景は今までに見たことのないものでした。大きな木や空の雲、風、夜の月、格別な景色を見せていただき、この上なくありがたかったです」と感慨深げ。
2人の息子役を演じた加瀬、ユースケとの共演については「2人ともとってもハニカミ屋さんで、ハニカんでいる顔がかわいかったです。お兄さんのユースケさんは、いろいろなところで細やかに心を砕いて楽しませてくれ、とても居心地がよくて退屈しなかったです」と語ると、加瀬については「顔を見ていると自然に笑えるし、泣いてると、こちらも泣いてしまう。体現されている静けさに浸らせてもらうのは、とても居心地がよかったです」と話していた。
また、この日は特別ゲストとして、木下監督の実弟で、木下作品の音楽を長年つとめた木下忠司氏(97歳)も登場。「僕も疎開をしていたからこのエピソードはうっすらと知っていました」と明かすと、「この映画もぜひ疎開先の人々にも見てもらいたいです。この写真(映画)を愛して下さい」と呼びかけていた。
『はじまりのみち』は6月1日より全国公開 となる。
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