映画『くちづけ』が5月25日に公開となり、丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶に貫地谷しほり、竹中直人、宅間孝行、堤幸彦監督が登壇した。
本作は知的障害のため、7歳の心のまま30歳になったマコと、そんな娘を愛して止まない元マンガ家の父・愛情いっぽんが織りなす切なく悲しい愛の物語。
この作品でマコを演じ、映画初主演を飾った貫地谷は「本日は『くちづけ』の“お誕生日”に来て下さって、みなさんありがとうございます」と挨拶。マコの父親・いっぽんを演じた竹中も「ホントだね。今日は『くちづけ』の誕生日なんだ。おめでとう」と返した。
物語の生みの親であり、原作・脚本を担当するほか、うーやん役でも出演している宅間は「これは3年前に僕がやっていた劇団の新作として上演するために作ったもの。映画になるのは奇跡に近いもので、たくさんのみなさんに見てもらえるチャンスができたのは、本当に嬉しい。なかなか公開までたどり着けない映画があるなかで、本当に幸せだと思っています」とコメント。
堤監督は「僕は宅間さんの舞台を見させていただいたときに、『宅間さんが監督で、すぐに映画化した方がいいですよ』といったようなことを、終わったあとに申し上げたと思う。それが運命のなせるワザか、私が撮ることになりまして、良かったのか悪かったのか」と語ると、「ありがとうございますって感じです」と続けた。
また、初主演を振り返り、改めて感想を求められた貫地谷は「初主演って人生で1度きりで、それがこの作品で本当に嬉しすぎ。ステキな脚本のもと、ステキな監督にご指導いただき、ステキな共演者のみなさんとステキなスタッフのみなさんと毎日仕事をしていて、初めての感覚がいろいろありました」と語った。
一方、そんな貫地谷とは映画だけでも3本目の共演となる竹中は「最初に出会ったのが『スウィングガールズ』って映画で、次が『僕らのワンダフルデイズ』っていう作品。この作品でも親子役を演じていて、今回も親子役。しおりちゃんの顔を見るとホッとする」と話していた。
その後は、4人の登壇者全員が出口付近に待機し、映画を見終えた観客1人ひとりに黄色いバラを手渡しでプレゼントしていた。
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