笑いの力を武器に3.11と向き合うヒューマンドラマ
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3・4公開『永遠の1分。』で繰り広げられる“カメ止めワールド”
『カメラを止めるな!』(17年)で撮影監督を担った曽根剛がメガフォンを取り、上田慎一郎が脚本を手掛け、“笑いの力”を武器に東日本大震災と真摯に向き合ったヒューマンドラマ『永遠の1分。』が3月4日から、全国で公開される。このたび、冒頭映像が公開された。
同作は、世界が困難に立たされている今、多くの人を前向きにしたいという制作陣の熱い想いのもと、“笑い”がもたらす癒しの力で困難や葛藤を乗り越えていく姿を描く。
ユーモアたっぷりの小ネタもテンポ良くちりばめられ、伏線回収はもちろん、制作陣が実際に苦悩したことを追体験することができる極上のエンターテイメント作品となっている。
主演には、『コンフィデンスマンJP』でダー子たちの執事役で知られるマイケル・キダ。
主題歌とヒロイン役に、ヒップホップ・シーンでカリスマ的な存在感を誇るラッパーAwich。
その他、毎熊克哉、ライアン・ドリース、片山萌美、ルナ、中村優一、アレクサンダー・ハンター、西尾舞生、そして渡辺裕之など国際色豊かな実力派俳優陣が脇を固めているが、その他にも多くの俳優が出演している。
思わずニヤっとさせられる伏線回収
LAのレストランでドレッドヘアの黒人男性が、日本人らしき女性にフラれる。
立ち去る彼女を追い掛けようと立ち上がったところに、窓の外から拳銃が突き付けられる。
だが、それは彼を狙ったものではなく、店の外でドラマの撮影が行われていたのだった。
ディレクターのスティーブ(マイケル・キダ)は、撮影許可を取っていなかったためパトカーを呼ばれてしまい、社長から会社をクビになるか、日本へ行って東日本大震災のドキュメンタリーを撮るかの選択を迫られるというシーンから始まる。
カメラマンの相棒ボブ(ライアン・ドリース)と日本に降り立ったスティーブは、適当な言い訳を作って忍者映画を撮りたいと持ち掛ける。
最初は呆れるボブだったが、アジアン美女好きの彼は通訳の玲奈(ルナ)を見て俄然やる気に。
ところが、被災地を訪れ、その惨状を思い知ったスティーブが、予定通り3.11のドキュメンタリーを撮ると言い出し、ボブに「コメディ専門のお前にドキュメンタリーなんて撮れるわけがない」と諭されるが……。
アメリカ人が3.11を題材にしたコメディー映画を撮るという、一見不謹慎な内容を『カメ止め!』タッグがどう料理するのかに注目が集まっている同作だが、この冒頭のレストランのシーンが後々に別の意味合いを持って再登場することになる。
さらに、制作陣がシナリオハンティングで感じたことを、主人公と一緒に追体験が出来る様な仕掛け、面白さは、『カメラを止めるな!』でゾンビ映画を撮る人たちを撮ったような、まさに“カメ止めワールド”が同作でも改めて炸裂する。
思わずニヤっとさせられる伏線回収や脚本のうまさに注目だ。
果たして本編の結末はどのようになるのか、楽しみだ。
“笑い” の力で、困難や葛藤を乗り越えていくヒューマンドラマ『永遠の1分。』は、3月4日から、全国で公開される。
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