ナゾのイケメンに狂おしいほど感情を揺さぶられ、いきなりガス自殺!

#4K#イケメン#パゾリーニ#ピエル・パオロ・パゾリーニ#マリア・カラス#リマスター#王女メディア

テオレマ 王女メディア
『テオレマ 4Kスキャン版』(C) 1985 - Mondo TV S.p.A.
『王女メディア』MEDEA (C) 1969 SND (Groupe M6). All Rights Reserved.
テオレマ 王女メディア
テオレマ 王女メディア
テオレマ 王女メディア

生誕100年記念「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ」

ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100年記念上映会「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ」が3月4日より開催される。公開に先立ち、4Kスキャンで甦った本編シーンの一部が公開された。

・ナゾの美青年が、金持ち一家まるごと男も女も誘惑する問題作!

公開された本編シーンは、訪問者の神聖さに魅了されるあまり謎の奇行に走ってしまう様子を描いた、冒頭の強烈なワンシーン。

庭で読書をする訪問者(テレンス・スタンプ)に釘付けになる女中のエミリア(ラウラ・ベッティ)は、気づけば大粒の涙を流し、突発的にガス自殺を図ろうとする……。

パゾリーニの傑作2作品が4Kリマスターで蘇る

この3月5日に生誕100年を迎えるピエル・パオロ・パゾリーニの2作品が、最新マスターでスクリーンに甦る。

『テオレマ 4Kスキャン版』は、テレンス・スタンプが謎の訪問者を演じたパゾリーニ中期の傑作。

北イタリアの大都市、ミラノ郊外の大邸宅に暮らす裕福な一家の前に、ある日突然見知らぬ美しい青年が現れる。父親は多くの労働者を抱える大工場の持ち主。その夫に寄りそう美しい妻と無邪気な息子と娘、そして女中。何の前触れもなく同居を始めたその青年は、それぞれを魅了し、関係を持つことで、ブルジョワの穏やかな日々をかき乱していく。青年の性的魅力と、神聖な不可解さに挑発され、狂わされた家族たちは、青年が去ると同時に崩壊の道を辿っていく……。

『王女メディア』は、世紀の歌姫マリア・カラスが唯一主演した映画作品。

イオルコス国王の遺児イアソンは、父の王位を奪った叔父ペリアスに王位返還を求める。叔父から未開の国コルキスにある〈金の羊皮〉を手に入れることを条件に出され旅に出たイアソンは、コルキス国王の娘メディアの心を射止めて〈金の羊皮〉の奪還に成功。しかし祖国に戻ったイアソンは王位返還の約束を反故にされ、メディアと共に隣国コリントスへ。そこで国王に見込まれたイアソンは、メディアを裏切って国王の娘と婚約してしまう。メディアは復讐を誓い……。

プレゼント企画なども発表

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館の2館では、ピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100年にあたる3月5日の初回より、『テオレマ』特別ビジュアル・ポストカードの入場者プレゼントが配布される。順次公開となる全国の劇場については、各劇場の公開初日に配布される予定だ。

テオレマ 王女メディア

また、パンフレットの販売も決定。町山智浩(映画評論家)、四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)、 深田晃司(映画監督)、前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)、廣瀬純(映画批評家)が寄稿するほか、テレンス・スタンプの2007年のインタビューが掲載されており、『テオレマ』と『王女メディア』を紐解く最高のガイドとなっている。

テオレマ 王女メディア

また、ヒューマントラストシネマ有楽町と新宿武蔵野館ではB2ポスターの販売も決定した。

『テオレマ 4Kスキャン版』『王女メディア』は、3月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか順次公開。その他の公開日については、公式HP(http://www.zaziefilms.com/ppp2022/)で確認を。