女優で創作あーちすと、ミュージシャンののんが、さかなクンの半生を題材にした新作映画『さかなのこ』で主演を飾ることが分かった。監督は『南極料理人』(09年)や『横道世之介』(13年)、『子供はわかってあげない』(14年)などを手がけた沖田修一。
のん「これは凄い事件」さかなクン演じる心境語る
本作は、さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を原作とする物語。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描く。
お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行く、というストーリーが展開される。
今回は劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジ。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなった。
主演をつとめるのは、のん。自ら脚本・監督・主演を果たした映画『Ribbon』が2月25日公開とされたばかりののんが、子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越えて生命力いっぱいに演じている。
今回の情報解禁に合わせ、のん演じる主人公“ミー坊”が学ラン姿で釣りをする写真が披露されることに。女優、創作あーちすと、ミュージシャンと幅広い表現活動を精力的に続けるのんと同じように、大好きなことをまっすぐに続けるミー坊の姿が印象的だ。
原作者であるさかなクンは「ギョギョッと! 感動が大漁の“さかなのこ”がうまれました。この誕生を、さかなクンもキャストの皆さまとギョ制作チームの皆さまと共に、ものすっギョーく心待ちしていました!人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます。それではギョ一緒に! さかなのこの気持ちになってレッツ・ギョー!」とコメント。
のんは「さかなクンさんの自伝を原作とした映画を沖田監督が撮るということに、心の底からワクワクしました。大興奮、です。そして私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな? と思っています。衣装合わせをして撮影現場に入り、これはセンセーショナルなキャスティングではなく、誠実な気持ちでこの役を私に託してくれたんだと感じました。すばららしい映画ができました。早く皆様に見ていただきたいです」と話している。
『さかなのこ』は今夏より全国公開。
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