自分の近くに発生する“もう1人の自分”バイロケーションに襲われる恐怖を描き2010年に第17回日本ホラー小説大賞を受賞した法条遥の「バイロケーション」が映画化されることとなり、水川あさみが主演することが明らかになった。
バイロケーション、通称バイロケは19世紀初頭から世界各地で確認されており、人間が相反する感情で精神的に引き裂かれたときに発生し、オリジナルの人物よりも凶暴な性格で、必ずオリジナルを殺しに来るという。
映画では、画家を目指しひたすらキャンバスに向かう日々を過ごす女性が、とあるトラブルにより防犯カメラでバイロケーションを目撃したことから、想像を絶する恐怖と生命の危険にさらされることとなる様子を描き出す。
6月7日にクランクインし7月5日にクランクアップ予定だが、オリジナルとバイロケを1人2役で演じた水川は「2役といっても別の2人を演じる訳ではなく、バイロケーション現象なので、演じ分けるというよりはそれぞれのその時その状況の感情を優先して演じています」と演技についてコメント。「バイロケが発生し同じ画面上に私が2人存在するという撮影のときは、いつもとは違う手法の撮影だったり何度も同じお芝居をするので少し大変ではありますが集中して頑張っています」と奮闘を語った。
映画については「ホラーというよりもサスペンスに近いお話で、人間の心理描写や心の闇を描いている内容でとても興味を引かれました」と見どころをアピールした。
映画『バイロケーション』は来年1月18日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開。監督は女優若手の安里麻里(あさと・まり)がつとめる。
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