他人を意のままに操れる男と、その能力が一切通じない男。怪物として生まれてしまった2人の激闘を描いた『MONSTER(仮)』で、藤原竜也と山田孝之が初共演することが明らかとなった。
同作は、韓国映画『超能力者』をリメイクした作品で、元となる『超能力者』は韓国の2大トップスター、カン・ドンウォンとコ・スが主演し大ヒット。そのリメイク作品となる『MONSTER(仮)』は、『デスノート』の佐藤貴博がプロデューサーをつとめ、『クロユリ団地』の中田秀夫監督がメガホンをとる。
意のままに他人を操る能力で虐待する父親を殺してしまい、母親にも見捨てられ、絶望のなかで孤独に暮らす超能力者を演じるのは藤原。一方、超能力者に大切な人を殺され復讐に燃える男を演じるのは山田。こちらも特殊な能力を持つ男という設定で、戦いを激化させていく2人の様子が、濃厚な人間ドラマを交えて描かれていく。
今回のキャスティングについて藤原は「韓国映画のリメイクと聞き、驚きと共に興奮したのを覚えています」とコメント。役柄については「今回、役の設定上、義手と義足を使うので事前に型取りしたりしました。あとは現場に入ってみて、少しずつ“孤独”を感じていければ」と語る。また、山田については「山田さんはコメディからシリアスなもの、アクションなど幅広く役を演じられているので、同世代の俳優として意識はしていましたし刺激も受けてましたので、今回、ガッツリ対立する役として共演が決まり、素直に嬉しかった」と初共演を喜んだ。
一方、山田も藤原との初共演について「年齢も近く、映画や舞台を見させていただいたこともありますが、不思議と共演する機会がなかったので、藤原さんの圧倒的な芝居のパワーを肌で感じることができるのはとても楽しみ」とコメント。オファーをもらったときの感想については「非日常的な設定や状況のなかで、観客に自然に感情移入してもらい楽しんでもらうためには、いつも以上に世界に入り込む必要があると感じました」と、役柄の難しさを実感した様子だ。
『MONSTER(仮)』は7月にクランクイン、12月に完成し、2014年に公開される予定だ。韓国オリジナル版とは異なる結末が用意されるそうで、出来映えに期待が高まる。
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