天才物理学者・湯川学に福山雅治が扮した人気ドラマの映画化第2弾『真夏の方程式』。この映画が6月29日に公開となり、TOHOシネマズ日劇1で行われた初日舞台挨拶に福山のほか、吉高由里子、北村一輝、杏、山崎光(子役)、西谷弘監督が登壇した。
この日の福山は、本作のプロモーションのために訪れていた香港から前日に帰国したばかり。割れんばかりの大歓声と拍手で迎えられると「たくさん集まってくださってありがとうございました。映画をご覧になられた後ということで、いかがでしたか?」と、のっけから呼びかけ。
客席からは「面白かった」という声が戻って来るも、福山は「いやいやいや、違うでしょう」と首を振り、「“実に”でしょう」とコメント。これには観客も大笑いし、ノリノリになりながら、福山から再度「映画をご覧になられたそうで、いかがでしたか?」と呼びかけられると、「“実に”面白い」と答え、福山も「ありがとございます」と満足げな表情を浮かべていた。
一方、柴咲コウに代わって湯川の相棒となる新人女性刑事役を演じた吉高は「『真夏の方程式』は去年の6月末くらいから撮影が始まって、10ヵ月くらい経ちます。ドラマと映画が連動した作品に出ることも初めてだったので、ビッチリ過ごした10ヵ月間が終わると思うと、すごく寂しいし、寂しいと思える作品に出られたことを嬉しく思います」とコメント。
ついで「この10ヵ月間、(福山が)痩せちゃうくらいご迷惑をかけた」と吉高が切り出すと、司会も「実際、痩せましたよね?」と質問。これに福山は「吉高さんに対する気苦労から痩せたわけではないです。ガリレオのために絞っただけで」と答えていた。
また『ガリレオ』シリーズ初参加となる杏は「チーム『ガリレオ』の一員に今回、加えさせていただき、とても光栄に思っております。ただ、楽しく明るい役ではなく、海に深く潜る役でもありながら、心の中も深く深く沈んでいったり、潜っていったりするような役だったので」と暗い過去を背負っている役ゆえの苦労を振り返ると、「実は試写会を見たときは(演じた)成実として見る方が多く、あっ、これは辛かったなとか苦しかったなとか、涙が止まらない思いで見ていたので、もう1度、劇場に足を運んで、みなさんと一緒に楽しみたいなと思っています」と話した。
と、そんな杏の挨拶中に、福山が突如、笑い出す場面も。司会から「福山さん、今、なぜ笑いが?」と尋ねられた福山は「すごかったんですよ、杏さんのご挨拶が終盤に差し掛かったとき、(隣の)吉高さんが小声で『完璧』って」と、吉高が杏の挨拶中にも関わらず、その内容を褒めたことを暴露すると、会場中が大笑い。
これに吉高は「非の打ち所がない」と杏の挨拶を重ねて褒めると、福山は杏が今年9月スタートの『ごちそうさん』、吉高が来春スタートの『花子とアン』と、共にNHK朝ドラの主演をつとめることを引き合いに出し、「2大朝ドラ女優として学んでください」とコメント。今度は福山のウィットが利いた紹介の仕方に、大きな拍手が巻き起こっていた。
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