累計340万部を超える妹尾河童の自伝的長編小説を映画化した『少年H』。この作品の完成披露舞台挨拶が7月10日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、國村隼、岸部一徳、降旗康男監督が登壇した。
昭和初期を舞台に、美しい神戸の街が戦争で衰退していくなか、少年H一家が時流に流されることなく、強く逞しく生きる姿を描いた本作。家族を温かく見守るお父さんの妹尾盛夫を水谷が、妻の敏子を伊藤が演じており、プライベートでも夫婦である2人が、実に30年ぶりで共演したことも話題を集めている。
そんな水谷と伊藤はこの映画が第35回モスクワ国際映画祭のGALA(ガーラ)部門で上映されたことから、降旗監督と共に同映画祭へと出席。特別作品賞を受賞するという快挙も成し遂げた。
映画祭に参加した感想を聞かれた水谷は「今までヨーロッパで赤絨毯を歩いたことがなかったけど、ついに歩くことになるんだと思って、嬉しかったし緊張したんですけど、赤絨毯を歩き終わったときまで、今赤絨毯を歩いたってことにまったく気がついていなかったんです」と失敗談を披露。現地の様子については「モスクワは親日家が多いと聞いていたら、まったくその通りでした。どこに行っても温かく接してくれる」と振り返り、本作を現地の人と一緒に見た感想については「本当に作品というのは国を超えるんだなと思いました」と語っていた。
同じ質問に伊藤は「すべて(水谷に)言われてしまったので」と笑うと、水谷同様、現地の人と一緒に本作を見たことについて「予想外のところで笑ってくださったり、上映後に泣いている方もいらして、国を超えて伝わることはちゃんと伝わってくれたんだなって、とてもありがたく思いました」と話した。
また、降旗監督も「映画っていうのは言葉の違いを超えて、ずっと伝わっていくものだなということを一緒に見て感じました。映画をやっていて良かったなと、とても思いました。とても嬉しい受賞でした」と答えていた。
この日は、7月14日で61歳を迎える水谷の誕生日を、一足先に祝うサプライズ企画も行われ、大きなケーキが登場。ケーキのデコレーションは劇中で子どもを演じた2人の子役と、劇中でもプライベートでも妻の伊藤が手伝ったそうで、水谷がケーキを食べる段になると、少年Hを演じた子役の吉岡竜輝が「伊藤蘭さんの愛がこもっている」と冷やかし。司会が「竜輝くん言うねえ」と話すと、伊藤が手伝った愛情が詰まっている部分を食べた水谷は「誰か(吉岡竜輝)の指示のもとに(その部分を)食べました」とニッコリ、笑顔を浮かべていた。
『少年H』は8月10日より全国東宝系にて公開となる。
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