磯村勇斗が信仰、エロス…人間の本能と向き合う不気味なヒューマンサスペンス

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ビリーバーズ
(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
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山本直樹の問題作の映画化『ビリーバーズ』

山本直樹の漫画「ビリーバーズ」を城定秀夫監督で実写化した『ビリーバーズ』が7月に公開される。このたび、主人公のオペレーター役は磯村勇斗であることがわかった。

・過激ゆえに実写不可能と言われたカルト漫画が実写化『ビリーバーズ』22年夏公開

磯村は、宗教的な団体の中で食欲、性欲などいかなる欲も捨て去り浄化を目指すオペレーターを演じており、どこか浮世離れした登場人物の日常に見事な説得力をもたらしている。

磯村は、本作品が初主演。原作と脚本を読んだ時のことを振り返り、次のように語った。

「自然とこの物語の世界を生きてみたいと感じました。俗世間と、それに対して、可能な限り欲望を削ぎ落とし、信仰する力で安住の地を求める世界。異様にも映るこちらの世界の方が純粋で、常識に囚われている世の中の方が異常なのかもしれない」

その上で、次のようにアピールした。

「ビリーバーズで生きる人物たちは皆一生懸命です。だからこそ滑稽にも見えて笑えてくる。信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。人間の本能の先にあるものは何なのか。混沌とした今の時代だからこそお届けしたい作品です」

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人間の欲望を暴き出すヒューマンサスペンス

本作品は、とある孤島で生活をする2人の男と1人の女の物語。

男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、揃いのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り「安住の地」へと旅立つ日に思いを馳せていた。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられる僅かな食料でギリギリの生活を送る──。それらすべてが、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ出発するための修行なのだ。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者、ほんの僅かなほころびは、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく……。

『ビリーバーズ』は7月に公開される。

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