画家で彫刻家のフェルナンド・ボテロにフォーカスしたドキュメンタリー映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』が4月29日より全国順次公開される。あわせて場面写真が解禁された。
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コロンビアの巨匠フェルナンド・ボテロの半生に迫る
ボテロの作品は、人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛されている。89歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出し続けている。
本作は、そんな独自の画風を確立したコロンビアの巨匠にして、世界で最も有名な存命の芸術家ボテロの波乱万丈な人生と、多幸感あふれる創作の秘密に迫るドキュメンタリー。
幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛士学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、「モナ・リザ、12歳」のMoMA展示で一躍注目を浴び、アート界の頂点へとたどり着いた軌跡をたどる。一方でコロンビア出身という出自で差別され、ポップアートや抽象表現主義全盛期に具象画を描く頑なさを批判されたことも。愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の過去が明かされる。
解禁された場面写真では、ボテロ本人や実娘がインタビューに答える様子や、ボテロ本人が自分の絵を鑑賞する姿、絵を前にして解説をする様子などが切り取られている。また、貴重なボテロの若い頃の写真も映されており、これまであまり明かされてこなかった巨匠ボテロの知られざる半生や、その独特なタッチの絵に込められた思いが語られる。さらに、街中に設置されたボテロの彫刻作品や、今回新たに発見されたボテロの絵画など、数多くのボテロ作品が登場し、世界中に点在するボテロ作品を一度に楽しむことができる場面写真となっている。
コロンビア出身のボテロは、1932年4月19日に商人の父とお針子の母の元に生まれる。幼い頃に父を亡くし貧しい家庭で育つ。新聞のイラストレーターとして働き始め、修行のためヨーロッパ、メキシコ、米NYへと移る。人間や動物をふくよかな体型で表現したユーモアあふれる独特の作風は、厳しい評価を受ける一方で次第に注目を集め、世界でもっとも有名な存命するアーティストの1人と称されている。89歳の現在もパリ、ピエトラサンタ、NYを拠点に精力的に活動を続けている。
『フェルナンド・ボテロ豊満な人生』は4月29日より全国順次公開。
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