大人版『小さな恋のものがたり』…映画『ツユクサ』
小林聡美主演の“大人のおとぎ話”映画『ツユクサ』が、4月29日に公開される。このたび、場面写真が公開された。
映画のタイトルにもなっているツユクサの葉で草笛を吹いてみせる篠田吾郎(松重豊)と、その横で楽しそうに歌を口ずさむ五十嵐芙美(小林聡美)のほか、小さな港町の青い海をバックに並んで弁当を食べる芙美と職場の友人・直子(平岩紙)と妙子(江口のりこ)の仲良し3人組や、芙美が車を運転中に突然目の前の夜空が光に包まれたときの表情など、作中の印象的なシーンが切り取られている。
平山秀幸監督は、これら場面写真からも伝わるような穏やかな作品作りを心がけたという。
「ここのところ、作る方も見る方も力が入って構えるような作品が続いたので、今回はリキまない映画づくりをしようと思っていました。本を読んだ時に“いい読後感”という表現があるとすれば、その感覚を映画でもやれないかなとは思っていました。心地良さとか、ふんわりした楽しさとか、そんなものが残せる作品になればいいな」
一方、主演の小林は、本作を「日常のなかにファンタジーがあって、恋愛もあって、ちょっと不思議な、とてもチャーミングな物語」と分析する。
もう新しいことは何もないと思っていても出会う、“小さな奇跡”
本作品は、大人の人生にそっと寄り添い、何気ない日常にも奇跡があふれていることを気づかせてくれるヒューマンドラマ。
とある小さな田舎町で暮らす芙美は、気の合う職場の友人たちとほっこり時間を過ごしたり、うんと年の離れた親友の少年と遊びに出かけたり、ある日、隕石に遭遇するというあり得ない出来事を経験したりと、日々の生活を楽しく送る。そこにときおり芙美の哀しみが見え隠れする。彼女がひとりで暮らしていることには理由があって、その理由には“ある哀しみ”が。そんな芙美に、草笛をきっかけにした男性との出会い、恋の予感が訪れる……。
『ツユクサ』は、4月29日に公開される。
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