名匠ポランスキー監督の最新作は19世紀末のフランスを舞台とした歴史サスペンス
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『オフィサー・アンド・スパイ』6・3公開決定!特報&ビジュアル公開
ロマン・ポランスキー監督の最新作『オフィサー・アンド・スパイ』が6月3日から、全国で公開されることが決定した。
アカデミー賞監督賞受賞『戦場のピアニスト』(02年)のポランスキー監督の最新作は、歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”の映画化。巨大権力と闘った男の不屈の信念と壮絶な逆転劇を描く歴史サスペンスだ。
作品の舞台は、反ユダヤ感情が高まる19世紀末のフランス。ドイツに機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑となったユダヤ人大尉ドレフュス。彼の無実を示す衝撃の証拠を発見した対敵情報活動を率いるピカール中佐が、スキャンダルを恐れ証拠の捏造や文書の改竄などあらゆる手で隠蔽をもくろむ国家権力に抗いながら真実と正義を追い求める姿を描く。
第76回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)を受賞。様々な議論を巻き起こしたフランスでは、第45回セザール賞で3部門(監督、脚色、衣装)を受賞し、大ヒットを記録した。
出演は、『アーティスト』(11年)のオスカー俳優ジャン・デュジャルダン、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19年)のルイ・ガレルのほか、フランスを代表するキャストが集結した。
当時のフランスに、国家の土台を揺るがす深刻な分断をもたらし、世界を震撼させたこの事件を、ポランスキー監督は、いわれなき罪を着せられたドレフュスと、彼を救い世に真実を知らしめようとする主人公ピカールの壮絶な運命を描き出している。
その、圧倒的なまでにサスペンスフルで、心揺さぶるストーリー展開は、衣装や美術などのあらゆる細部を突きつめた重厚なビジュアルと相まって、ひとときも目が離せない。
また、日本での公開にあたり、フランス現代史を専門とし、反ユダヤ主義関連の研究でも知られる思想家の内田樹が字幕監修を務めている。
スパイの罪を着せられながらも真実と正義を貫く男を描く
このたび公開された特報では、スパイの罪を着せられたドレフュスと、組織の中で、逆境に立たされながらも真実と正義のために自らの信念を貫く男ピカールの熱い逆転劇を予感させる内容となっている。
あわせて公開されたビジュアルでは威圧的に整然と居並ぶ軍人たちの前で向き合うドレフュスとピカールの姿。そして、そのセンターには「私は告発する」という、権力に毅然と立ち向かった2人を表すコピーが……。
実はこの言葉は、映画にも登場する世界的な作家エミール・ゾラがドレフュスの無実を訴え、時の大統領に宛てた歴史的な公開告発状から取られており、フランスではこの言葉がタイトルとして採用されている。
『オフィサー・アンド・スパイ』は6月3日から、全国で公開される。
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