満島ひかり、新人のような気持ちで演じた/『夏の終り』初日舞台挨拶
瀬戸内寂聴のロングセラー小説を発売から50周年の節目の年に映画化した『夏の終り』。この映画が8月31日に公開となり、有楽町スバル座で行われた初日舞台挨拶に満島ひかり、綾野剛、小林薫、熊切和嘉監督が登壇した。
初日を迎えた感想を聞かれた満島は「見ていただくのが恥ずかしいくらい、新人のような気持ちで演じていた作品なのですが、みなさんに気に入っていただけたら嬉しいです」と挨拶。着用していた着物を褒められると「奮発してみました。着物の方がスペシャルな感じがするし、この作品ではたくさん着物を着せていただいたので」と答えた。
すると、西陣織のスーツでキメた綾野は「僕も負けじとスペシャルな衣装で来ました」と笑顔をのぞかせ、「この作品はディープなんですが、朝からみなさん大丈夫ですか? と言いつつ監督が上手に整頓して下さって、時代の雰囲気を楽しんでいただける作品になっていると思います」と話し、小林も「僕も今日の衣装についてひと言。実は2日前買いに行ったんですけど、もう夏物が売っていなくて。しょうがないのでネルシャツにしました(笑)」と語った。
また『夏の終り』というタイトルにかけ、これまでの夏の思い出を尋ねる質問も。満島は「沖縄の夏は早くて5月にはもう夏を迎えますが、よくゴールデンウィークに沖縄の離島に、友だちの家族の子どもたち8人くらいで遊びに行きました。森の中にすべり台があって遊んだり、3メートルくらいの高さから川にダイブしたり。自然の中で育ったので、そういう思い出が強いです」と振り返り、夏があまり好きではないという綾野は「この映画の完成披露舞台挨拶の時に浴衣を着せてもらって、終わってからもしばらく着たままウロウロしていたら夏を満喫した気分になりました」と回答。
小林は「冬が舞台の映画を夏に撮影したらヒットすると言われて出演したことがあったのですが、全然ヒットしなくて。(その映画は)少し前まで日本一暑い場所だった埼玉の熊谷で撮影したんですが、汗をかかないようにするのが大変だった思い出があります」と明かすと、熊切監督は「そういう意味では『夏の終り』の撮影も、一年前の初夏だったのですが、冬の雪のシーンもあったので役者のみなさんは大変だったと思います」と語っていた。
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