宮崎駿監督が引退! ヴェネチア国際映画祭会見でスタジオジブリ社長が発表

宮崎駿監督
宮崎駿監督
宮崎駿監督
ヴェネチア国際映画祭会見にて。左から瀧本美織、星野康二スタジオジブリ代表取締役社長

開催中の第70回ヴェネチア国際映画祭に出品されている宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』。この映画の公式記者会見が現地時間9月1日の13時より行われ、スタジオジブリから現地に入っている星野康二代表取締役社長、『風立ちぬ』でヒロイン・菜穂子の声を演じた瀧本美織が出席した。

『風立ちぬ』ヴェネチアに続きトロント国際映画祭にも出品!

日本からは唯一のコンペティション部門出品作で、宮崎監督作ということもあり、約270席ある公式会見場の記者席は、各国ジャーナリストで大盛況。会見は「リドはとても好きなところで、今回ご招待いただいたのに(行けなくて)残念です。みなさんにくれぐれもよろしく」という宮崎監督からのメッセージを、星野社長が報告するかたちでスタートした。

星野社長は、『崖の上のポニョ』以来5年ぶりとなるこの作品が日本でヒットしていることや、本作をアニメーションにすることを決断するまでには時間がかかったことを明かすと、「監督本人は、(『創造的人生の持ち時間は10年だ』という劇中の)セリフに関して『ピークは10年間に違いない。だから自分の場合、そのピークの10年間はずいぶん前に終わったんだ』と言って『ハハハ』と笑っていました。『ポニョ』『ハウル』『風立ちぬ』と、宮崎監督のエネルギーは、その泉はまだまだ枯れないな、というのが個人的な感想です」と述べていた。

だが、会見の最後になって、そんな星野社長から出た言葉は“宮崎駿監督の進退”についてという驚きのもの。「ヴェネチア映画祭には過去に何度も招待していただきました。宮崎駿はリド島がとても好きです。世界に大変友人の多い宮崎駿に関しての発表をこの場でさせていただきます。『風立ちぬ』を最後に、宮崎駿監督は引退することを決めました。来週、宮崎駿本人による記者会見を東京で開きます。従いまして、引退に関する質問は一切受けるできないことを了承いただければと思います。くれぐれも、みなさんによろしくということです」と口にしていた。

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