ウィル・スミス、激昂にかられた行動に厳しい意見相次ぐ 身体的特徴からかったロックへの批判も

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ウィル・スミス
ウィル・スミスのInstagramより

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27日(現地時間)に行われた第94回アカデミー賞授賞式で、プレゼンターのクリス・ロックの顔を平手打ちしたウィル・スミスが、翌28日(現地時間)に謝罪声明を発表した。

長編ドキュメンタリー映画部門のプレゼンターを務めたロックはステージに登場すると、会場にいるデンゼル・ワシントンに話しかけた後、ウィル・スミスと妻のジェイダ・ピンケット=スミスにも話しかけ、ジェイダの髪型をからかうジョークを言った。最初は場内の人々と一緒に笑いかけたスミスだが、すぐに席を立って壇上に向かい、無言でロックの頬を平手打ちして席に戻った。

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席についた後も怒りが収まらない様子で放送禁止用語をまじえて、強い口調でロックに抗議した。

『ドリームプラン』でテニス選手のウィリアムズ姉妹を育てた父親のリチャード・ウィリアムズを演じたスミスは、その後に発表された主演男優賞を受賞し、スピーチで自分の振舞いについて反省を述べたが、一夜明けて改めて自身のインスタグラムに謝罪文を掲載した。

「あらゆる形態の暴力は有害であり、破壊的です。昨夜のアカデミー賞での私の振舞いは容認できないし、許しがたいものでした。私がジョークのネタになるのは仕事の一部ですが、ジェイダの病状に関するジョークは私には耐え難いもので、感情的に反応してしまいました。
公に謝罪したいと思います。クリス。私はやり過ぎましたし、間違っていました。恥ずかしく思っていますし、私の行動は、私がなりたい男性像を示すものではありませんでした。愛と優しさのある世界に、暴力の場所はないのです。
私はアカデミーにも、番組のプロデューサーの方々にも、すべての参加者と世界中で見ていた人々にも謝罪したいです。ウィリアムズ家のみなさんと『ドリームプラン』ファミリーにも謝罪したいです。自分の振舞いが、それまで私たち全員にとっての素晴らしい旅であったものを汚してしまったことを深く反省しています。
私は未熟者です。
謹んで。
ウィル」

昨日スミスと共に授賞式に参加したジェイダは髪を剃り上げているが、これは脱毛症に悩んでのことであり、本人もそのことを公表している。

ロックはジェイダに向かって、「次は『G.I.ジェーン』の続編を楽しみにしてますよ」と、デミ・ムーアが丸刈りで女性兵士を演じた97年の映画に絡めて話しかけたが、場内がジョークと受けとめて笑う中、ジェイダの表情がこわばる様子をカメラはとらえていた。そしてスミスが壇上でロックを平手打ちし、席に戻った後も抗議を続けたことで場内は静まり返った。

スミスはロックを平手打ちした後もそのまま会場に留まり、受賞の際はスタンディングオベーションで讃えられた。授賞式のアフターパーティにもジェイダや子どもたちと出席した。

SNSでは、ロックによる他者の身体をからかうジョークへの批判と同時に、感情的なスミスの行動に対しても厳しい見解が寄せられている。

主催団体の映画芸術科学アカデミーは28日、「正式な調査を開始した」と声明を出し、法令に準じ必要な対応を検討するとしている。ロックは米メディアに対し、被害届を提出しないことを明らかにしている。

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