『メタモルフォーゼの縁側』主題歌発表
「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の漫画の映画化『メタモルフォーゼの縁側』が6月17日に公開される。このたび、主題歌が発表された。
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主題歌は、17歳の主人公・うららを演じた芦田愛菜と、75歳でBLに出会う雪を演じた宮本信子の2人による、T字路sの「これさえあれば」のカバー。T字路sによる演奏のもと、「うらら&雪」のコンビ名で歌唱を披露している。
芦田は、緊張したが歌っているうちにだんだん楽しくなったと言う。
「漫画に出会えたうららの気持ちになって歌えたような気がしています。この曲を聞いていると、雪さんとの2人のシーンが思い浮かぶんです。素敵な映画のエンディングになったと感じました」
一方の宮本は、オファーを受けたときの印象を「もうビックリしました。青天の霹靂! 責任重大!」と振り返る。
「とてもむずかしい楽曲でしたが、レッスンを受けて、なんとか本番に間に合いました。レコーディングは緊張しましたが、先生からの『信子さん、のって、のって〜歌って〜。いつものライヴのように!」のお言葉を胸に、楽しく一生懸命歌いました」
T字路sは、主題歌のみならず音楽全般を担当。次のようにコメントした。
「(芦田さん、宮本さんのレコーディングを終えて)簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました」
河野プロデューサーはこの「これさえあれば」を選曲した理由について「“これ”はBLでもいいし、隣にいる誰かでもいい。好きな音楽でも本でも場所でも食べ物でも何でもいい。この物語のためにある曲だと思いました」と明かした。
17歳と75歳のBLファンの挑戦
本作品は、毎晩こっそりBL漫画を楽しむ17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれたひとり暮らしの75歳の老婦人・雪の交流を描く。
ある日、2人は同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBL作品だった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんな2人がBLコーナーで出会ったとき、それぞれが心にしまい込んでいたBL愛を次から次へと吐き出した。それからは雪の家の縁側に集まり、読んでは語りを繰り返すことに。そして2人はある挑戦を決意する──。
『メタモルフォーゼの縁側』は、6月17日に全国公開される。
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