男性経験ゼロで自らアダルトビデオの世界へ…現役AV女優・戸田真琴が映画を撮る「理由」とは
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AV女優で文筆家の戸田真琴初監督作品『永遠が通り過ぎていく』が4月1日より公開。ムビコレでは、戸田監督のインタビューを掲載中だ。
「私はもともと結婚する人としかセックスするべきではないと思っていたんです」
本作は、植物園を舞台に互いの宿命を解析し合う二人の女性を描いた『アリアとマリア』、キャンピングカーで旅を続ける男女の刹那の交流を描いた『Blue Through』、監督自身の送った手紙をもとにシンガーソングライターの大森靖子が書き下ろした楽曲を使用した賛美歌のような『M』の3つの短編集で、戸田は全作品の脚本を執筆・初監督を務めている。
戸田監督は、AV女優の世界に自ら飛び込み、男性経験のないままデビューをしたという異色の経歴を持つ。「AV女優になった理由はひとつではなくて、色々とありますが、そうですね、映画の中のセリフにもあるのですが、私はもともと結婚する人としかセックスするべきではないと思っていたんです」。
「恋愛にすごく興味があるわけでもなく、恋愛をしたいという気持ちを抑え込んでいるわけでもなく、シンプルに必要のある愛とそれに伴う行為だけで生きていきたいと思っていた」と話す戸田監督。
そんな価値観を抱えながら思春期を過ごすうちに、自分が周囲とは「変わっている」ことに気付いたという。「私は世界の見え方が変わっているというか、それぞれみんな異なっていることを踏まえてもやっぱり特殊だなと思っていて 、それがしかも美しいんですよ」。
「私がひとつの命として望んでいることは、この世界を愛したいし、愛したいから自分が見ている美しいものを見せたい、ということなんです。その方法が、たまたま言葉と映像だったんです」と戸田監督。映画を撮ったのは、映画監督になりたかったからではなく、自分の美しい世界を表現するためであったことを語った。
今後について、「あと1年でAV女優業を引退してそこからは表現することをやっていきたい」と話す戸田監督。「私は自分には価値がないと思っていたからAVに出演していたのですが、その結果、自分に価値がないわけではないということに気づいたのでやめるという感じです」と、引退はポジティブな理由のようだ。
最後には、「この映画を撮って、やっとマイナスを0にすることができたので、これから1 、2と進んでいきたいです」と語った戸田真琴監督のインタビュー全文はこちらから!
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