『歩いても 歩いても』舞台挨拶はお茶の間で!?
カンヌ国際映画祭でも高く評価された『誰も知らない』の是枝裕和監督の最新作『歩いても 歩いても』が6月28日から公開されるが、公開に先駆け、24日に舞台挨拶が行われた。
映画を彷彿とさせるような“お茶の間”が用意された舞台に集ったのは、主演の阿部寛、母親役の樹木希林、姉役のYOU、妻役の夏川結衣、是枝監督の5人。皆、ちゃぶ台に置かれたスイカに夢中で、和気あいあいとしたムードが映画の出来を物語っているようだった。
劇中では、手強い女性陣と弱腰の男性陣の対比が笑いを誘うが、舞台挨拶もまさにそれを地でいくかのようで、阿部は、樹木とYOUに押され気味……。
「是枝監督の映画に出ると、俳優がとてもよく見えるんです。でも、それは監督の映画だから。自分がいい俳優になったような気がするのですが、間違えてはいけない」と自らを戒める樹木。
「格好いい阿部さんに格好悪い役を演じてもらった」と話す是枝監督。けれど、「阿部さんは意外と格好悪いところもあって、居心地の悪そうな次男の役を、気持ちよくやっていただけたのではないかと思います」とコメントしていた。
最後に阿部が、「家族のごく普通の日常が描かれていて、すごく好きな映画です。映画を見ると、きっと自分の家族のことを思ったりするはずです」と、映画の良さを語っていた。
(舞台挨拶の様子。左からYOU、樹木希林、夏川結衣、阿部寛)
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