世界の観光地に湯船があったら…『テルマエ・ロマエ』原作者・ヤマザキマリ、日本のお風呂文化を世界に訴える!
『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』Netflixで全世界配信中
ヤマザキマリのお風呂コメディ漫画「テルマエ・ロマエ」に書き下ろしの新エピソードを加え“ノヴァエ(新しい)”として生まれ変わったNetflixシリーズ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』が全世界で配信を開始した。それを受けてこのたび、ヤマザキがお風呂文化について熱く語った。
この作品は、ヤマザキが海外で暮らす中で、お風呂に浸かることができない辛さを経て生まれたもの。
そして新たにアニメ化された本作品が全世界に配信されることをヤマザキは「とても嬉しいこと」と喜び、実感を込めて次のように感慨深く語った。
「これまで様々な国に暮らしたり旅をしてきた中で、入浴という文化がどれだけ素晴らしいことなのかを海外の人に伝えようとしても、お風呂なんか面倒くさいだろうと言われたり、一緒に住んでいたパートナーがシャワーの方がいいと浴槽を取り外してシャワーブースにしてしまったり。お風呂がいかに大事なものか、古代ローマ人であれば間違いなく理解してくれたのに、現代だとなかなか伝わらないという苦労を重ねてきました」
今回の世界配信後のビジョンもヤマザキは描いており、「世界中どこに行っても、寛ぎを主旨とした日本式の温泉があるようになったら素晴らしいなと個人的には思ってます(笑)。例えば、遺跡を歩きまわって疲れ切ったときに、そこに和風の浴場があったら、ちょっと最高じゃないですか。お風呂に浸かれば元気も回復できますから」と、本作品がお風呂文化の理解に繋がってくれるよう願いを込めた。
本作品では、ローマ帝国にはない風呂桶や扇風機といったお風呂時間を快適にするアイテムや、お風呂上がりに飲むフルーツ牛乳の美味しさなど、あらゆる日本のお風呂文化とルシウスとの出会いが描かれる。高度な文明に衝撃を受けながらも、トンチンカンな解釈で笑いを誘うルシウスは、ヤマザキが期待するように世界中に日本のお風呂文化の素晴らしさを教え広めてくれることは間違いないだろう。
日本のお風呂文化をローマ帝国に持ち帰り…
本作品は、ローマ帝国で浴場技師として伸び悩む青年ルシウスが、タイムスリップした先の現代日本で知ったお風呂にまつわる様々なアイデアを次々とローマへ持ち帰り、人気の浴場技師となっていく姿を描いたコメディ。手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、阿部寛主演の実写映画はシリーズ興行収入100億円を突破する大ヒットを記録した。
Netflixシリーズ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』は、動画配信サービスNetflixで独占配信中だ。
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