ジョン・ウーが私財を注ぎ込んだ歴史大作で、トニー・レオン、金城武らが記者会見
「三国志」を、アジアが誇る巨匠ジョン・ウー監督が映画化した『レッドクリフ』。すでに中国、香港、韓国などで公開され、各国でヒット中の歴史エンターテインメントのプロモーションでキャスト、スタッフが来日し、都内で記者会見を行った。
「20年来の夢を叶えることができた。愛、友情、勇気がテーマの作品で、平和への願いを込めて作った」というジョン・ウー監督。製作費100億円を費やした壮大なスケールの作品で、途中で製作費が足りなくなり、ウー監督が私財を注ぎ込んで完成にこぎつけたという。
名将・周瑜を演じたトニー・レオンは、「こんなにエネルギーを必要とする映画は初めて。アクションもやり、お琴まで弾かなければいけない(笑)。この映画を通じて『三国志』を認識することができて嬉しい」と語った。先月21日に、長年の恋人カリーナ・ラウとブータンで結婚式を挙げたことについて聞かれると「一緒にいた時間は長かったけれど、今でも楽しくやっています」と照れながら答えていた。
孔明を演じた金城武は、「出演できて最高です。オファーが来たときはとても嬉しかった。スケールの大きな作品で、大変勉強になりました」と出演の喜びを語った。アクションシーンも満載だが、酷暑の中の撮影で「僕だけアクションシーンがないので幸いでした」と笑っていた。
天下統一を狙う孫権を演じたのは、台湾の名優チャン・チェン。「(出演が決まり)最初は驚き、次に喜びを感じました。けれど喜びは長くは続かず、すぐに緊張を感じました。歴史上の人物を演じるプレッシャーは大きかった」と話した。
日本からは中村獅童が参加。「最初はワイヤーアクションはないと言われていたのですが、現場に着いた日からワイヤー撮影をすることに……(笑)」と撮影中のエピソードについて教えてくれた。
前後編から成る大作で、前編にあたる「レッドクリフ」は今秋11月1日より全国公開される。
(写真:左からリン・チーリン、チャン・チェン、トニー・レオン、ジョン・ウー監督、金城武、中村獅童)
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