『20世紀少年』に“ポニョ”が出演!? 唐沢寿明らキャスト・監督が勢揃いで爆笑舞台挨拶!
30日、世界的に高い人気を誇る浦沢直樹のベストセラーコミックを映画化した『20世紀少年』が公開初日を迎え、都内の映画館で監督・キャストらの舞台挨拶が行われた。
本作は、約50年に渡る壮大な物語を全3部作で描き出すという日本映画史上かつてない規模で製作される作品で、今回公開されたのはその第1章。1月3日にクランクインし、3章までを含めてのクランクアップは11月中旬の予定だという。ハードな撮影を続けている堤幸彦監督は、「ようやく第1章の公開となりました。気に入っていただければ、そしてたくさんの人に薦めていただければ嬉しいです。第2章、第3章と続くので、ぜひそちらもご覧ください」とコメントしていた。
続いて挨拶したのが、主人公ケンヂを演じた唐沢寿明。いきなり「真田広之です」とボケ発言して会場をわかせ、「変なことを言い続けると、さっき豊川さんにブン殴るゾと言われたので、この辺でやめたいと思います(笑)」と言いながらも、共に登壇したヒゲ面の宇梶剛士を見て「次回作は北京原人か何かですか?」とツッコミを入れていた。そして、先日のパリで行われたプレミア上映に出席した感想を聞かれると、「熱気がすごかった」と回答。韓国での大規模公開など、世界20カ国での公開が決まっていることについては「本当に嬉しい。監督の力だと思います」と堤監督への敬意を言葉にした。
続いてオッチョ役の豊川悦司が「今日が第1章、来年の1月に第2章、秋に第3章と(公開されるので)、1年間にわたる映画の旅を、僕らと一緒に楽しんでください」と挨拶。この日の紅一点で勝ち気なユキジ役を演じた常磐貴子は「この映画への出演が決まってから、本当に多くの人に“ともだち”って誰って質問されました」と、本作の一番のナゾについての質問が相次いだことを教えてくれた。
気弱なヨシツネ役を演じた香川照之は、「まだ映画の撮影中で、これから第3章という大きな山場が控えています。今日、(劇場の熱気に触れ)この映画の大きさをひしひしと感じています。撮影を続ける我々にとって、これはとても勇気づけられること。本当に感謝しています。3章まで楽しんでください」と話していた。
マルオ役を演じた石塚英彦は、「今回、ポニョの役で出演して……」とおとぼけコメント。大爆笑する観客に「なかなか水の中で息を止めるのが大変だったんですけど」と“撮影の苦労”を語っていた。その後、『20世紀少年』の第2章、第3章に期待する人が多いことを確認すると、「ありがとうございます。ホンジャマカを解散するくらいの勢いで真剣に(撮影に)打ち込みたいと思います」と意気込みを語った。
唐沢から“北京原人”と言われたモンちゃん役の宇梶だが、実は現在、舞台に出演中。「(舞台の)お客さんも芝居の話はそっちのけで、映画の話ばかり聞かれまして……(笑)。昨日も定食屋で『20世紀少年』を全巻袋に入れて持っている方に会い、巷での盛り上がりをひしひしと感じました」と誇らしげだった。
フクベエ役は佐々木蔵之介。「僕はまだ試写室しか観ていないのですが、映画館でぜひもう1回観たい」と話していた。
(写真:舞台挨拶で、“ともだち”に成りきった観客たちを背にしたキャストたち。左から豊川悦司、唐沢寿明、常盤貴子、石塚英彦)
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