クドカンが、宮崎あおい主演の監督作『少年メリケンサック』の裏話を披露!
『相棒 ─劇場版─ 絶対絶命! 42.195Km 東京ビッグシティマラソン』が興行収入40億円を超えるヒットとなった東映。その8年ぶりとなる新作ラインナップ発表会が都内で開かれ、宮藤官九郎や行定勲をはじめ2009年公開作品の監督たちがそれぞれの作品をプレゼンテーションする試みが行われた。
トップバッターに立ったのは、『少年メリケンサック』(09年2月14日より公開)を監督した宮藤官九郎。宮崎あおい扮するレコード会社の崖っぷちダメOLが、とある勘違いから、佐藤浩市扮する元パンクロッカーたちを売り出すハメになるコメディだ。
「メリケンサックは、ケンカするときに指が折れないようにつけるもので、この作品をやるといったら、みんなに『スゴイね、よくやるね、東映』と言われました(笑)」とコメント。最近、若者たちがパンクを聞かないことに一抹の寂しさを覚えて作ったとか。「(ベーシスト役の)佐藤浩市さんはギターは初心者だったそうですが、ものすごく練習して、上手くなりすぎてしまって……」と裏話も披露していた。
続いてキュートな“鬼太郎”と一緒に登場したのは、アニメ映画『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎』(08年12月20日より公開)を監督した古賀豪監督。「アニメの鬼太郎が長編映画になるのは実は初めて。ドラマ要素を強くし、大人にもアピールするような欲張った作りになっています」とコメント。東映の岡田裕介社長は「『ゲゲゲの鬼太郎』は、不景気の時に当たるんです。だから、日本が不景気になって大ヒットしてもらうことを願っています」と話し、記者たちからは笑いが起こっていた。
先日、モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督も登壇。監督作は、一世を風靡した傑作漫画を映画化した『釣りキチ三平』(09年3月20日より公開)。「9月26日にクランクアップしたばかりなのですが、主演の須賀健太君が、漫画から出てきたかのように溌剌(はつらつ)と演じてくれました」と出来映えの良さを笑顔でアピール。
その他、『劇場版エリートヤンキー三郎』(09年2月公開)の山口雄大監督、『おっぱいバレー』(09年4月公開)羽住英一郎監督、『今度は愛妻家』の行定勲監督ら、総勢10人の監督が登壇し、自作の見どころを語ってくれた。
(写真上:『少年メリケンサック』をプレゼンする宮藤官九郎監督/下:古賀豪監督〈左〉と一緒に登場した鬼太郎〈右〉)
『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎』(08年12月20日より公開)公式サイト
『少年メリケンサック』(09年2月14日より公開)公式サイト
『おっぱいバレー』(09年4月公開)公式サイト
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