『おくりびと』にも出演。峰岸徹さん65歳で死去
俳優として数々の映画やドラマで活躍した峰岸徹さんが、10月11日夜、肺がんのため、都内の病院で死去した。65歳だった。
峰岸さんはモントリオール映画祭でグランプリに輝き、現在、大ヒット上映中の映画『おくりびと』にも出演。本木雅弘演じる主人公で納棺師の父親役に扮し、息子と離ればなれになったまま、1人寂しく死を迎え、死の知らせを聞いて駆けつけた息子(本木)に納棺される役どころを演じている。
その本木は13日、「昨年夏の初め頃、映画『おくりびと』の撮影でお世話になりました。伊豆方面のロケに、長いドライブをご自分ひとりで、助手席に愛犬を乗せて、いらっしゃったのを憶えています。心身ともに若々しく、自然体で、誠実に取り組まれていました。突然の報せに心が痛みます。ただただ、ご冥福をお祈り申し上げます」とのお悔やみを寄せた。
また、監督の滝田洋二郎も同日、「『おくりびと』の撮影は、去年の4〜5月に行われました。その時はとてもお元気そうで、トライアスロンをされていたので真っ黒に日焼けをして、年を感じさせない健康的なお顔がとても印象に残っています。お酒も好きで、撮影中、一緒によく飲んで、大好きな落語についての話や、『映画をやりたい、またやろうね』と話をされていました。本当にお元気そうだったので、信じられません。『おくりびと』では、その存在感溢れる演技で、とても重要な役で出演していただき、ご縁ができて、たいへん嬉しく思っていました。ありがとうございました。そして、心からご冥福をお祈りします」とのお悔やみを寄せている。
なお、故人の遺志で、葬儀・告別式は、親族のみで行われるという。
(写真は映画『おくりびと』の一場面。奇しくも峰岸さんは、本木雅弘演じる息子とその妻(広末涼子)に見送られる父親役を演じていた)
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