見たら最後、幸福を絵に描いたような家族の動画にゾッとする…

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ハッチング―孵化―
(C)2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst
ハッチング―孵化―
ハッチング―孵化―
ハッチング―孵化―

北欧イノセントホラー『ハッチング―孵化―』

一見非の打ち所がない理想的な家族の裏の実態を描き、サンダンス映画祭でプレミア上映されて話題を呼んだ北欧発のイノセントホラー『ハッチング―孵化―』が、4月15日より全国で順次公開される。公開を前に、各界著名人がコメントを寄せた。

・少女が森で拾ったミステリアスな卵! 幸せそうな家族を狂わせていくその正体とは!?

人喰いツイッタラー・人間食べ食べカエルは、「少女と謎生物の心温まる交流劇かな? と思いきや、待っていたのは心の底まで凍り付くおぞましい展開。一見幸せな家族が抱える歪みが、孵化と共に最悪の形で噴出する。後もう一つこれだけは言いたい。こんなに嫌な餌やりシーンは見たことがない!!」と核心を明かす。

映画評論家・文筆家の氏家譲寿(ナマニク)は、「異形が愛情を求める姿に胸を打たれる。それは吐瀉物でさえ美しく見える世界。我々の心を引き裂く、歪んだ映画だ」とコメントした。

ミュージシャンの川上洋平(Alexandros)は、「ファンタジーとリアリズムを行き来する恐怖に飲みこまれる」と本作品の怖さを分析した。

アメキャラ系ライターの杉山すぴ豊は、「“フィンランドの妖精と美少女の出会いを描くファンタジー”になりそうな物語を美しくもグロいモンスター映画に仕上げた監督のセンスに脱帽。そして最も怖いモンスターは実はクリーチャーではない。一筋縄ではいかない悪夢です」と本作品の核心を紹介した。

映画アクティビストのDIZは、「北欧から奇才が孵化してしまった……。幸福の内側に戦慄し、驚愕のラストに感情がぐちゃぐちゃにされ、余韻から抜け出せない。見たら最後、幸せそうな家族を見かけるとゾッとしてしまう呪いにかかる」と本作品の醸し出す恐怖について語った。

声優の野水伊織は、「母親とティンヤ、ティンヤと卵。ふたつの親子関係から見えるのは、『子どもはいつだって、親に愛されようと懸命なのだ』ということ。だからティンヤも孵化したものも“母親”のためにと尽力する。それなのになぜ、頑張れば頑張るほど幸せから遠のいてしまうのか。終始涙が胸につかえて痛かった。“母と娘”というオルターエゴを巡る、愛の物語」と母子関係に注目した。

幸福な家族の仮面が剥ぎ取られていく恐怖

本作品は、北欧ならではの明るく洗練された一家の中に潜む恐怖を見事に切り取ったホラー映画。

ハッチング―孵化―

・その他の場面写真はコチラ!

舞台は、北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために、全てを我慢し自分を抑え、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく……。

『ハッチング―孵化―』は、4月15日より全国で順次公開される。