完璧男のかわいらしさにギャップ萌え! 『ロマンスは別冊付録』
出版社の編集長で人気作家のチャ・ウノ(イ・ジョンソク)は、幼馴染みの“姉貴分”カン・ダニ(イ・ナヨン)が離婚して住む家がなくなったと知り、同居を提案。ダニは家事手伝いをしながら就活した結果、ウノの出版社で契約社員として採用された。11年ぶりの会社生活にとまどいながらもグングン頭角を現すダニをいつも温かく見守るウノだったが…。
ダニとウノとの関係を会社の人が誰も知らないという設定が面白い。しかも、ダニの直属の女上司はみんなから怖がられている存在。一生懸命考えたキャッチコピーを女上司に盗まれたと思い込み、悔しさに泣くダニをウノは「僕は全部知っているから」と慰める。一方、近所の男性から猛アプローチを受けるダニを心配しては、夕飯デートに同席して妨害しようとするかわいいところも…。会社では完璧主義の上司、家では子どもっぽいところのあるウノのギャップに萌えること必至だ。
ウノが白肌を赤らめながらの夏目漱石風告白!?
大作家先生の肉筆原稿を入力することになったウノは、アシスタントにダニを指名。会社の人たちの心配をよそに、公私共に息もピッタリ合う2人であった。
その作業の合間の休憩で粉雪が舞う中、外に出てコーヒーを飲む2人。ウノは「夏目漱石が教師だった頃、“アイ・ラブ・ユー”と“月がキレイですね”は同義語だと生徒に教えた」という有名エピソードを語る。「それ、私があなたに教えたのよ」と笑うダニの顔を見て、「雪がキレイですね」とウノが言うのだ。そこで初めてウノに気持ちに気が付くダニであった。
ジョンソクの熱烈ラブコールで9年ぶりにドラマ復帰したイ・ナヨン
ヒロインの結婚後も陰ながら見守ってきた年下男子を演じたイ・ジョンソクは、1989年生まれの俳優。SMエンターテインメントの練習生だったこともあるが、アイドルグループ結成の際に辞退し、2010年のドラマ『検事プリンセス』で俳優デビューした。そんな彼がデビュー当時からずっとファンだと公言してきたヒロイン役のイ・ナヨンは、1979年生まれの女優。1998年にモデル&演技デビューを果たし、2015年にウォンビンと結婚。同年に長男が誕生した。
“経歴断絶女性”が何社落ちても頑張ろうとする姿に深く共感!
ラブコメ要素とともに、かつて高スペックだった女性が再就職する難しさも描いた本作。ダニには留学中の12歳の娘がおり、学費の仕送りをしないといけないのに1年で50回の面接を落ちるなど、かなり切羽詰まった状態だった。面接では「7年も専業主婦やっていたの?」などと嫌味な質問のオンパレード。苦肉の策として、本当は大卒なのに高卒として履歴書を書き、運よくウノの出版社に採用されてしまう。これが後に大変な問題を巻き起こしてしまうのだが…。
かつて売れっ子コピーライターだった経歴断絶女性(結婚・出産・育児などで仕事を辞めた女性)のヒロインが何社落ちても腐らず、どんな雑用でも全力投球でこなす姿に勇気をもらえるドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
『ロマンスは別冊付録』はNetflixにて独占配信中。
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