ご機嫌斜め!?な山田孝之と香椎由宇を盛り上げようと奮闘した“配偶者なし”のキム兄
巨大台風が日本を襲うパニックムービー『252 生存者あり』が公開初日を迎え、主演の伊藤英明をはじめ、内野聖陽、山田孝之、香椎由宇、木村祐一、桜井幸子、山本太郎、子役の大森絢音、出演・主題歌を兼務したMINJI、監督の水田伸生ら総勢10名が、都内の映画館で舞台挨拶を行った。
漫画や小説など“原作あり”の映画ばかりが目立つ昨今だが、『252 生存者あり』は、オリジナルストーリーで勝負した意欲作。日本テレビが開局55年を記念し、総力を挙げて製作した。東京湾に押し寄せた巨大な高波に、お台場のフジテレビ社屋が飲み込まれて大破するシーンもあり、同じ伊藤英明が主演し、フジが製作したヒット作『海猿』シリーズを撃破するという意気込みを表していると見る人も多いようだ。
物語の核となるのは、伊藤英明扮する元レスキュー隊員の父と、大森絢音扮する幼い娘の親子の絆。実生活では独身の伊藤だが、撮影を通じて絢音ちゃんとの絆はバッチリ深まったようで、舞台挨拶でも仲むつまじさが随所にうかがえた。絢音ちゃんが、「(撮影現場で)いつも濡れていて泥がついていたけど、とっても格好良かった」伊藤や、母親役の桜井幸子への感謝を綴った手紙を読み上げると、感無量といった面もちで、「恥ずかしいですね」と照れていた。
そんな和気あいあいとしたムードの中、ブラックホールのような雰囲気を漂わせていたのが山田孝之。現場での思い出についてたずねられても、「楽しかったです」と言葉少なめ。木村が、“みんなでみかんを食べて盛り上がった思い出話”などを持ち出してなんとか盛り上げようと奮闘するが、観客に心を開いてくれない。
そしてもう1人、孤高のオーラを放っていたのが香椎由宇。「今日の服を、毒舌で有名な香椎由宇ちゃんに、バッチリですと誉めていただきました」と嬉しそうに話していた木村が、山田の時と同様になんとか盛り上げようとするのだが、なかなかノってきてくれない。あれこれいじろうとするものの、本気で嫌がっている風にも見える香椎のひとにらみに、「ちょっといじりたくなってしまって……申し訳ないです」とションボリしていた。雰囲気を変えようとしたのか、木村は、「『252 生存者あり』ということですが、僕の場合は“配偶者なし”という感じで、ひとりで生きていかなければならないんだなぁ、と」と自虐ネタに走る場面も。
一方、主人公の兄で厳しいレスキュー隊長を演じた内野は、「隊長ですので、隊員に対してしめしがつかないといけないので、煙草をやめました。そしたらみんなが次々と『隊長が煙草をやめるんならオレもやめます!』と煙草をやめまして……。で、僕は控え室の物陰でこっそり吸っていました」と秘密を暴露。その現場をただ1人目撃した心優しい伊藤は、内野をかばって内緒にしてくれていたそうだ。
(写真上:左から桜井幸子、伊藤英明、大森絢音/下:左から木村祐一、MINJI、山田孝之、桜井幸子、伊藤英明、大森絢音、内野聖陽、香椎由宇)
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