ロンバケの北川悦吏子が初監督作に感無量! 主演の北乃きい、岡田将生らと舞台挨拶に登壇
ドラマ『ロングバケーション』などの脚本で知られるラブストーリーの名手、北川悦吏子。彼女が初メガホンをとった映画『ハルフウェイ』(09年2月中旬公開)の完成披露舞台挨拶が都内で行われ、北川監督と主演の北乃きい、岡田将生(まさき)、プロデューサーの岩井俊二と小林武史、主題歌を歌うSalyu(サリュー)が登壇。撮影の思い出や、テーマである“初恋”の記憶などを語り合った。
高校卒業を間近にひかえた男女の初々しい恋愛が、透明感あふれる映像の中に描き出されていく。北川監督によると、主演の北乃と岡田に台本を渡し、一度、彼らの言葉に再構築してもらい、アドリブに近い形で撮影を進めたという。ゆえに、「(2人の)ナマの10代の感性がみずみずしく息づいている作品になった」と満足げ。
現場での様子について、「カットの後も、2人がお芝居を延々と続けているのを見て、(感動して)泣きました」と話す北川監督。それを聞いていた主演の2人から、意外な事実が……。「カットの声が聞こえなくて」と岡田。続けて北乃が「ずっと(カットを)待ってたんですけど」。胸をキュンと締めつける一方、どこかユーモラスな空気もただよう作品だが、撮影現場も同様に、ユーモラスで微笑ましい雰囲気だったのだろう。
“初恋”をテーマにしていることにちなみ、初恋についての質問も。中学生の時、同じクラスの女の子に恋をしたという岩井は、「ただ意識していただけで、何もできなかった。叶わなかった夢を、今、映画にしているんです」と、大いにテレながら話してくれた。
初恋は小学1、2年の時という岡田。「同じクラスの女の子で、とてもかわいい子でした。覚えている限りでは、運動が得意というよりも頭がいい子でした」と話していた。一方、北乃の初恋は保育園の時。「今日はお父さんも来ているので言いにくいのですが……同級生で、お父さんに似ていた気がする」と口ごもりながら話す北乃に、岩井が「お父さんに似ているって、どんな保育園生!?」とツッコミを入れる場面も!
最後にSalyuが主題歌「HALFWAY」を熱唱。美しい歌に触発され、初監督作への思いがこみ上げてきたのか、泣き出さんばかりの北川監督。そんな彼女を、「泣かないで」と優しくフォローする岡田と北乃の姿が印象的だった。最後に感無量の北川が、「主題歌に負けてない映画が作れていると思うので、どうぞ映画を楽しんで下さい」と締めくくった。
(写真上:左から北乃きい、岡田将生、北川悦吏子監督/下:左から小林武史、Salyu、北乃きい、岡田将生、北川悦吏子監督、岩井俊二)
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