見るだけなら素敵なラブシーン、俳優にとっては「最悪」
『リリーのすべて』『トゥームレイダー ファースト・ミッション』などのアリシア・ヴィキャンデルが、以前の出演作でのヌードシーン撮影について、「守られていると感じられなかった」と語った。
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『リリーのすべて』(15)で第88回アカデミー助演女優賞を受賞したヴィキャンデルは、「Harper’s Bazaar UK」のインタビューで、ラブシーンやヌードシーンの撮影を適切に行うためのインティマシー・コーディネーターの必要性を語った。
過去の出演作で何度かヌードシーンを演じたヴィキャンデルは、 インティマシー・コーディネーターについて「私が駆け出しだった頃にもいるべきだった」と語り、撮影現場で「守られている気がしない、良くない状況を(複数回)経験した」と明かした。
「撮影現場でみんな忙しく自分の仕事をしている中で、俳優が裸で2時間待たされている。誰かがガウンを持ってくるべきなのに、誰もそうしない。後に、それが正しくないことだと理解しました。私はケアされるべきだった」
「自分の体に満足しているし、ヌードシーンやラブシーンは何度も演じてきていますが、それでも決して簡単なことではありません」。ラブシーンなどを演じるのは「最悪なこと」と率直に語る。「即興で演じることができない唯一のものが親密なシーンです。振り付けをして、それを守らなければなりません」
フェミニストであり、MeToo運動が高まる中で母国スウェーデンの映画界の性暴力の告発もしたヴィキャンデル。彼女は2019年のインタビューでも、この問題について語っている。
「初めてセックスシーンを演じたのは、たぶん20歳の時ですが、常に技術的なもので、技術的以外のものであってはならないのです」と、センシティブな撮影に臨む姿勢を語り、スタッフには、こうしたシーンは1テイクで撮るものだと伝えたという。「1テイクで済ませなければ、となると、セットの全員がポイントを押さえることができるのです」
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