『アース』を生んだBBCが製作。成長しても身長30cmにしかならない動物・ミーアキャットの姿に迫る感動のネイチャー・ドキュメンタリー『ミーアキャット』(09年1月10日公開)。英語版ではポール・ニューマンがナレーションを務め、彼の遺作となったことも話題の本作。その日本語吹替版でナレーションを務める三谷幸喜が、22日、吹替版の完成披露試写会に登壇した。
「英語版ではポールがやっていたナレーションですよね」と司会者にふられると、「何で僕に話が来たのか、とても不思議だったのですが、宣伝担当者に聞いたら、僕が動物好きなイメージがあると仰っていて。……でも、実はそうでもないんです」といきなり場内をわかす三谷。「犬や猫は飼っているけど、あんまりなつかないですね、動物が僕に。動物園も最後に行ったのは40年くらい前です」と続けざまに笑いを誘う。
初挑戦のナレーションについても、「カラハリ砂漠って言えないんです。なぜ、(ミーアキャットが)カラハリ砂漠にいるんだって、何度も何度も思いました。すごく何度も出てくるんですよ、カラハリって言葉が」と“カラハリ”には、相当、泣かせられた様子。
映画についての感想を求められると、「こんなかわいい顔をしていますけど、すごいハードな人生を送っていらっしゃる。ものすごい状況で生きているのかと思うと、それだけでも感動しました」と過酷な状況下で生きるミーアキャットの姿に心を打たれたよう。
映画が、ミーアキャットの家族がモチーフとなっていることもあって、この日は、三谷のほか、高橋ジョージと三船美佳夫妻が応援に駆けつけた。三船が「野生のミーアちゃんの話なので、それだけでも感動的なのですが、ナレーションにもいい意味でまんまと乗せられてしまい、号泣しました」と三谷のナレーションを褒め称えると、隣の高橋から、「えっ、ナレーションじゃなくて、内容でしょう」とヤキモチ混じりの突っ込みも。
さらにこの日は、特別ゲストとして、ホンモノのミーアキャットまで登場。そのミーアが登場するや否や、映画のワンシーンのように立ち上がると、場内から歓声があがり、「カワイイ」という声も。
その後、高橋や三船がミーアを抱くものの、「動物になつかれない」という三谷は、やっぱり苦手なよう。高橋に「何気に距離をおいていますよね」などと突っ込まれつつ、この日の舞台挨拶は幕を閉じた。
[写真1:左から高橋ジョージ、ミーアちゃんを抱く三船美佳、三谷幸喜/写真2:壇上でトークを繰り広げる3人。左から高橋ジョージ、三船美佳、三谷幸喜/写真3:立ち上がるミーアちゃんに場内は騒然。左から高橋ジョージ、三船美佳]
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