子どもが巣立っていくような気持ち? 妻夫木聡が舞台挨拶で心境を吐露

初日舞台挨拶にて。左から妻夫木聡、檀れい
初日舞台挨拶にて。左から妻夫木聡、檀れい
初日舞台挨拶にて。左から妻夫木聡、檀れい
左から瀬々敬久監督、国仲涼子、藤竜也
左からカンニング竹山、ダンテ・カーヴァー

新型ウイルスが日本列島を直撃、未曾有の被害をもたらすパニック大作『感染列島』。その初日舞台挨拶が1月17日に日比谷スカラ座で行われ、瀬々敬久監督、妻夫木聡、檀れい、藤竜也、国仲涼子、カンニング竹山、ダンテ・カーヴァーが登壇。満員の客席を前に、映画に込めた思いを語った。

瀬々監督が「近い将来、新型インフルエンザが流行ったときに、決してこの映画のようなパニックにはならないよう、ぜひ、この映画のことを覚えておいてほしい」と語れば、劇中で鳥インフルエンザの権威である大学教授を演じた藤も「何が良かったかって、インフルエンザが今、日本中で流行っていないこと。もし、爆発的な状態になっていたら、誰もこの映画を見に来ないでしょう」と話し、笑いを誘う。

一方、この映画の宣伝で全国を回ったという妻夫木は、「初日が来てしまったんだなっていう、嬉しいような、子どもが巣立っていくときの寂しいような気持ちもあります」と、娘を嫁にやる父親のような心境を吐露。その妻夫木と共に全国をまわった壇も、「全国キャンペーンでたくさん舞台挨拶をしてきましたが、今、この挨拶が一番緊張しています」と語るなど、この映画への思い入れは、とても深いようだ。

最後に司会者から、締めの言葉を求められた妻夫木は、「僕自身、ただ危機を煽るようなパニックムービーだったら、この映画に出ようと思わなかった。劇中の藤さんのセリフに『ウイルスと共に生きることはできないものか』とあるんですけど、そのセリフを目にして、自分自身、もっと見つめ直さないといけないなと思った」と、この映画に込めた思いを熱く語り始めた。

「それまでは僕も、ウイルスは人間にとって驚異だから、退治するにはどうすればいいのかって思っていたけど、ウイルスも1つの命と考えたら、人間にはもっと、考えなくちゃいけないことがいっぱいあるんじゃないかなって思えてきて。だから、みなさんも、この映画を見てもらって、命を考える心の意識改革になってくれれば嬉しいですね」

『感染列島』は1月17日より日比谷スカラ座ほかにて全国公開中!

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