脚本家、俳優、演出家などマルチな活躍を見せる宮藤官九郎がメガホンを取った『少年メリケンサック』。キュートなものが大好きなレコード会社のお気楽OLと、暴走しまくりの中年パンクバンドのメンバーとが、ひょんなことから全国ツアーに出発! トラブル続発で、仲間割れやケンカを繰り返しながらも、絆を深めていく姿を小気味よく描いた痛快エンターテインメントだ。2日、この作品の記者会見が行われ、宮藤監督と主演の宮崎あおい、キャストの木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城、勝地涼、ピエール瀧が登壇。映画の見どころなどを語った。
パンクをテーマにしているだけに、作風はかなりアナーキー。監督はまず、「こんな企画をやっていいと言ってくださった(映画会社の)東映が一番パンクだと思います。ありがとうございます」と感謝を述べた。今回、主演の宮崎は、初の本格的なキャンペーンで全国を回ったというが、地方での彼女の様子について宮藤は、「主人公に共感する部分は、という質問に、最後の方では『ありません』って言って……。だんだんパンクになっていきましたね」と話していた。宮崎によると、「最初の頃はいろいろ考えて答えていたんですけど、嘘ついているかもしれないって思って(笑)」とのことだ。
主人公かんなはパンクが大嫌いだが、宮崎自身もあまり好きではなかったらしい。「まず、パンクというものを知らなかったのですが、この映画に参加して、初めてパンクを教えられた気がします」と宮崎。映画に出演したことでパンク好きに変身したかと聞かれ、「……(バンドメンバーの)4人が歌っているものに関しては大好きです」と回答をかわしていたが、今でもパンクはあまり好みではないようだ。
映画では、バンドメンバーである佐藤浩市、木村、田口、三宅の、良くも悪くも迫力満点のライブシーンが映し出されるが、年末の紅白を狙っているかと聞かれた木村は、「歌詞はご存じですか? 紅白どころか民放もあきまへんで!」と断言。実は彼らの音楽は、常識知らずのパンクバンドの歌だけに、かなりアブない内容なのだ。監督も、「紅白は無理でしょうねぇ。せいぜいYou Tubeくらいじゃないんですか」と話していた。劇中で主人公は、ヤバすぎる歌詞がよく聞き取れず、ほのぼの系の意味だと勝手に解釈してしまうが、実際はどんなことが歌われているかは、ぜひ映画館で確かめてみて欲しい。
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