多民族都市ブラジルを舞台に、血のつながりよりも深い絆で結ばれた男たちの姿を描いた『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』(2009年3月14日より公開)。気鋭の香港人監督ユー・リクウァイとオダギリジョー、香港映画界のトップスター、アンソニー・ウォンがタッグを組んだ、激しくも美しいクライム・ムービーだ。3日、外国人記者クラブで記者会見が行われ、監督とオダギリ、アンソニーの3人が映画について語った。
裏社会に生きる父と子。血はつながらずとも、深く固い絆で結ばれた2人を演じたアンソニーとオダギリ。その起用理由について監督は、「2人は、今までのアジア人とは違う、モダンなイメージを持っている俳優。特に、オダギリさんは神秘的な雰囲気がある」と語る。
昨年は、日本人がブラジルに移民し始めてから100年となる節目の年だったが、「そんな記念すべき時期にブラジルに居ることができて嬉しく思う」と話すオダギリ。出演の理由は、「仕事でもないかぎり、ブラジルのような遠い国に行くことはまずないだろうと思ったから」。中国の鬼才ジャ・ジャンクー監督がプロデューサーを務めているが、「以前、彼と対談したことがあり、一緒に仕事をしてみたいと思っていました。そんな彼から声をかけていただいた」のも理由のひとつだという。
アンソニー・ウォンは、「監督から、君のために脚本を書いたと言われた以上、出ないわけにはいかない」と出演の決め手についてコメント。オダギリ同様、ブラジルに行く良きチャンスだと思ったのも理由のひとつだと話していた。サングラスをかけ、ちょいワル風に決めたアンソニー。会見では、そんなアンソニーの秘密をオダギリが暴露してしまう場面も!
「本当は内緒なんですけど」とニコニコしながら話し出したオダギリ。「アンソニーさん、今日はカツラなんですよ。このチャーミングさが楽しいなぁ、と。本気なのか冗談なのか分からないんです」という暴露話にアンソニーは、「これは日本で買ったカツラなんですけど、日本のものは世界一です!」と笑顔で応じていた。
撮影は過酷を極めたようだが、「食事はとても(好みに)合い、おいしかった」とオダギリ。豆を使った、ブラジルで最もポピュラーな家庭料理フェジョンが気に入り、毎日のように食べていたそうで、「(食べ物に関しては)ブラジルでも生きていけると思いました」と話していた。一方、「僕はブラジルでは生きていけません」と苦笑するアンソニー。「オダギリさんには向こうでラーメンと日本料理をご馳走してもらったのですが、あれがなかったら飢え死にしていたことでしょう」と話していた。
オダギリによると、撮影の合間、アンソニーと一緒に現地のフットサル・チームと対戦したことがあったという。「アンソニーさんは『サッカーはできるよ』って言ってたんですけど、案外、動けなくて(笑)。翌週、また誘ったら、『もう一生サッカーはしない』って言っていました」とオダギリ。アンソニーは「サッカーができるとは言ったけど、上手いと言ったわけではないんです(笑)。まさか試合をやるとは思っていなかった」と応答。続けて、「オダギリさんがもし俳優になっていなかったとしても、サッカー選手になっていたらスターになれると思いました」と、オダギリの腕前を絶賛していた。
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