『007/慰めの報酬』のダニエル・クレイグが主演した『ディファイアンス』。第二次世界大戦中のベラルーシを舞台に、ユダヤ人のビエルスキ兄弟が、過酷な状況下で1200人もの同朋たちを率いて生き延びる姿を綴った感動作だ。4日、知られざる実話をもとにしたこの作品の試写会が開かれ、山本モナと杉原千暁(ちあき)さんがトークイベントを行った。
山本の登壇は事前に知らされていなかったため、彼女が登場すると客席からは大きなどよめきが。そんな中に現れた山本は、シックな中にもキュートさが漂うフンワリとしたミニドレス姿。春を先取りしたかのようなナマ足の脚線美に、男性のみならず女性の視線も釘付けになっていた。
杉原千暁さんは、第二次世界大戦中、6000人のユダヤ人にビザを発給し命を救った外交官・杉原千畝さんのご子息。戦争中は子どもだった千暁さんが、ピストルを持ったソ連軍将校の脅しにも屈しなかった父・千畝さんの思い出を語ると山本は、「お父様は強かったんですね」と感慨深げにうなずいていた。
千畝さんがユダヤ人の命を救ったことを千暁さんが知ったのは、成人後、マスコミの報道によってだった。映画の主人公であるビエルスキ兄弟も、同朋を救ったという話を自ら語ることはなかったという。「戦争中の話は、やはり特別ということなのでしょうか」と問う山本に千暁さんは、「父もビエルスキ兄弟も、特別なことをしたわけではなく、普通のことをしただけ。自慢して語るようなことではなかったということでしょう」と答え、「命からがら逃げてきた人々を前に、(ビザの発給を)断るわけにはいかないですよね。外務省からは、ビザを出してはダメだと3度も言われ、父も悩んだようですが、これをやらねば後で後悔すると思い、発給を決意したようです」と語っていた。
その後、会場ロビーに場を移し、山本の囲み取材が行われた。久々の司会業に「緊張しました」と感想を述べ、今後は「ひとつひとつのお仕事を、今まで以上に丁寧に考えながら頑張っていこうと思います」と話していた。謹慎中は「みなさんからいただくお叱りのお手紙も応援のお手紙も励みになりました」という山本。来週のバレンタインデーには、噂の恋人にどんなチョコを贈るのか聞かれると、「どこかで買います。作るのはしないと思います」とはにかんだ笑みを見せていた。春頃にはゴールインという噂もありますが、というレポーターからの質問には「全然全然。そんなことないと思いますよ」と笑顔で否定していた。
『ディファイアンス』に感動し2回も見たそうだが、「素晴らしい映画で、その試写会のお仕事をいただき、本当に嬉しかったです。見終わった後にズンとくる作品。ああいう行動がどれだけ勇気がいることだったか、映画を見て感じていただければ」と話していた。
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