岡村靖幸が吠える! いまの社会状況、過激なYouTube動画ってどうよ?
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A24製作の映画『カモン カモン』新場面写真公開
ホアキン・フェニックス主演、マイク・ミルズ監督、A24製作の映画『カモン カモン』が4月22日に公開される。このたび、岡村靖幸ら著名人が推薦コメントを、絵本作家・ヨシタケシンスケが描き下ろしイラストを寄せた。
岡村は、「今の環境、みんなどう感じてるのだろう?」と呼びかける。
「社会状況、ユーチューバーの動画、CGだらけのサスペンス映画。 なんとなくそんなものに怯えたり踊らされたりする日常。この映画は、全くそんなものと違う次元にあなたを連れて行きます」と、本作品を紹介。
「大人も子どもも全ての人に見てもらいたい。みんなもっと子どもの声に耳を傾けよう、考え方生き方を変えようと思わせる力がこの映画にはあります」と絶賛する。
そして、「ジョーカーの後にこの映画をチョイスしたホアキン・フェニックスの素晴らしさよ」とホアキンを讃えた。
エッセイストのしまおまほは、「大人だとか子どもだとかじゃなくて。ずっと覚えているか忘れちゃうかでもなくて。平凡かそうでないかも関係なくて。宝物になるのは、ふたりが向き合う時間」とコメントした。
小説家のカツセマサヒコは、「問題を大袈裟にしたくなくて、必死に言葉を取り繕った。そうやって世渡りを覚えて、ちゃんとした『大人』になった貴方に、いま見てもらいたい。まっすぐな子どもたちの眼差しが、知らんぷりしてきた心を強く刺す」と、大人にこそ見て欲しいと語る。
絵本作家のヨシタケシンスケはイラストを寄せ、「子どもに聞いてみないと、わからないことがある。子どもにふりまわされないと、わからないこともある。優しくてガマン強い中年男の奮闘記。自分もかくありたい、と背筋が伸びました」と、自らを振り返った。
アートディレクターの森本千絵は、「2人の関係は大人と子どもではなく、出会う必要があった人間同士。美しいモノクロームの中、静かに埋められていく関係の隙間。とてもリアルで、正直な声に惹き込まれ、私には眩い世界に見えた。父親として、息子としてのマイク・ミルズに改めて魅了された。私も、娘に質問を投げかけてみたい」と本作品の魅力を語る。
エッセイストの松浦弥太郎は、「人の苦しみや問題をやわらげることを考えると、自分自身の苦しみや問題がやわらいでいく。人と人というのは、そうやって共に生きている。私たちが探しているしあわせを生み出す魔法は、そこにあることがわかった」とコメントした。
ゴスペラーズの黒沢薫は、本作品を大人への心の処方箋だと語る。
「年齢だけを悪戯に重ね続け、心が迷子の我々世代。名優たちの滋味溢れる演技とモノクロの映像が導くこの物語が、優しい処方箋となってくれるだろう。上っ面のフワッフワを取り払って、さあ、前へ、前へ!」
映画コメンテーターのLiLiCoは、「人生と人の縁の深さを感じた。映画の向こう側まで導かれました……」とコメント。
映画監督の松本壮史は、「『いや、どうやって撮った??』心の中で何度も叫んだ。それくらい奇跡的な瞬間が焼き付いている。圧巻のシーンとかではない。普段の生活の中だったら見過ごしてしまうほど何気ないのに、奇跡みたいだった」と記憶に残ったシーンの数々を振り返る。
さらに、「世代やあらゆる複雑なものをゆっくりゆっくり飛び越えていくジョニーとジェシーの姿は、未来を少しだけ照らしてくれる。そのぼんやりとした光にマイク・ミルズを感じて嬉しくなる」と映画が抱かせる希望を見いだしたようだ。
作家で、よい子に読み聞かせ隊隊長の志茂田景樹は、「9歳の甥と伯父はお互いの魂のあばきあいをしているのか。参ったな。俺の魂も共感している。巻きこむなよ。ラストに涙の土砂降りはきついぜ。こりゃ見なきゃ損の一生もんだぞ!」と興奮しながら絶賛した。
マイク・ミルズ監督初の長編モノクロ作品
本作品は、ニューヨークを拠点に全米各地を飛び回るラジオジャーナリストのジョニー(フェニックス)が9歳の甥っ子ジェシー(ウディ・ノーマン)との共同生活を通して、初めての子育てに戸惑いな がらも絆を見出していく姿を描いた感動のヒューマンドラマ。
マイク・ミルズ監督にとっては初の全編モノクロ長編作で、その理由を「この映画の物語は、すごくありきたりのことだと思うんだよね。子どもをお風呂に入れて、一緒に寝て、ご飯食べるというものだからね。だけど白黒にすることで、その日常風景から切り離されて、これは“物語”なんだということをまず提示できると思った」と明かす。
また、着想については「子どもと大人がある場所を歩いていくというイメージが僕の頭の中に浮かんだんだけど、それが神話的かつ寓話的で、ほとんどクリストファー・ロビンとくまのプーさん的な絵のような映像や、『キッド』(1921)でのチャーリー・チャップリンと子どもみたいな感じだった。さらにイソップ物語的なイメージが浮かんだんだ」と着想を語り、モノクロ映画が持つ効果について「日常から切り離して、”物語”の中へ導くための手段でもあったんだ」と語る。
『カモン カモン』は、4月22日に公開される。
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