パニック・スリラー『鵜頭川村事件』主人公に松田龍平
『AI崩壊』の入江悠監督、WOWOW初のパニック・スリラー『連続ドラマW 鵜頭川村事件』(全6話)が8月に放送・配信される。このたび、主人公の石岩森明役に、松田龍平がキャスティングされたことがわかった。
松田が演じる主人公・岩森は、外界から閉ざされパニック状態に染まる村の中で、唯一平静を保ちながらも、医師という立場で様々な村人と関わっていく中で、自らも争いの渦に巻き込まれていく。
松田は、演ずる上での工夫について次のように語った。
「村の人たちが狂気に染まって行く中、その狂気に飲み込まれないように意識していたんですけど、それでも次々に起きる事件に巻き込まれ、次第に岩森自身が抱えている狂気が浮き彫りになっていくのは演じていて面白かったところです。村特有のしきたりやルールに囚われず、医者である彼が、事件を目の前にして人としてどうあるべきかを問うことで、村の人たちとの距離感が面白く描かれるんじゃないかと思いました。入江監督と話しながら、その距離感は意識していましたね」
また、入江監督とは、ドラマ『同期』以来ということで、「あれから10年以上経って、以前は気づけなかった入江さんを見れたような気がして嬉しかったです。クセの強さは相変わらずでした(笑)」と撮影を振り返った。
原作は「避雷針の夏」「死刑にいたる病」の櫛木理宇の同名小説。ドラマ化にあたり、時代背景や登場人物に脚色を加え、原作の持ち味である手に汗握るスリリングな物語展開はそのままに、日本が現在進行形で抱えている社会問題にも切り込でいる。
鵜頭川村を舞台に起こる連続殺人描くパニックスリラー
本作品は、主人公の医師・岩森明(松田)が娘を連れ、行方不明となった妻・仁美を探しに、妻の故郷「鵜頭川村(うずかわむら)」を訪れることで巻き起こるパニックスリラー。
この村は、12年ぶりに開催される「エイキチ」という名の神を祀る祭りの準備の真っ只中。村は活気づいているように見えたが、実は血縁に基づく不毛な一族同士の権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残された若者たちが鬱憤を溜める絶望に支配された空間だった。
そんな中、突如大雨が襲い村は孤絶状態に。やがて一人の若者が何者かに殺害され、遺体で発見される。村中を不信と不安が覆い始める中、更なる殺人事件が発生。血縁同士の争いに加え、憤懣をためていた青年団の若者と大人たちの世代間対立も先鋭化していき、岩森もその争いに巻き込まれていく──。
極限状態の中で見えてくる人間の本性。岩森も妻の行方を探しながら村の騒動に向き合う中で、やがて自分とその過去に向き合うことに。明らかになる連続殺人事件の犯人、そして、その裏に隠された村の秘密とは!?
『連続ドラマW 鵜頭川村事件』(全6話)は、8月にWOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送、WOWOWオンデマンドで配信される。
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