『パリ13区』日本限定ビジュアル、大島依提亜とのコラボ
ミレニアル世代の男女4人の孤独や不安、愛やセックスにまつわる人間模様を描き、2021年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、ジャック・オディアール監督×セリーヌ・シアマ脚本の話題作『パリ13区』が4月22日に公開される。公開が迫り話題となるなか、原作者である北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネのイラストをあしらった日本限定のビジュアルが公開された。
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トミネは、アメリカン・グラフィック・ノベルの旗手と呼ばれ、漫画界のアカデミー賞ことアイズナー賞も受賞。イラストレーターとしての顔も持ち、老舗雑誌「ニューヨーカー」の表紙で広く知られるほか、人気バンド「Yo La Tengo」や「WEEZER」のアートワークも手掛ける。
さらに最新作の自叙伝「長距離漫画家の孤独」が、A24と『ミッドサマー』のアリ・アスター監督のプロダクションによってアニメ化が決まるなど、今、最も注目を集めるアーティストの一人で、日本でもその人気は高く、江口寿史らがファンを公言しているほど。
今回のイラストは、元はアメリカ公開にあたりポスタービジュアル案として描き下ろされたラフスケッチの一つで、トミネのInstagramアカウントだけで公開していた。しかし、日本でのデザインを手がけた大島依提亜のラブコールにより、トミネが日本だけのために新たに描き下ろし、2人のコラボレーション作品として日本限定ビジュアルが完成した。
4人の主人公であるエミリー、カミーユ、ノラ、アンバー・スウィートがそれぞれの方向を向き、まさに物語の中で交差する人間模様を思わせる。
大島は次のように喜びのコメントを寄せた。
「待望のジャック・オディアールの新作に関われるというだけで狂喜乱舞なのに、本作品の原作が敬愛しているエイドリアン・トミネと聞いて、すっかり舞い上がってしまいました。であれば! とダメ元で、日本版オリジナルポスター用に描き下ろしをお願いできないか聞いてもらったところ、快く引き受けて頂き、最高な絵を仕上げて下さいました。よっしゃあぁ! トミネからのリクエストは“日本語が大好きなので日本語のタイトルも入れて欲しい”とのこと。舞台となるパリ13区の中華街の看板をイメージした日本語タイトルロゴを入れました」
70歳・鬼才ジャック・オディアールが洗練されたモノクロで魅せる!
本作品は、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール監督が、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となった現在43歳のセリーヌ・シアマと共同で脚本を手がけた“新しいパリ”の愛の物語。
舞台となるパリ13区は、高層住宅が連なり多文化で活気に満ちた現代のパリを象徴するエリア。コールセンターで働くエミリーと高校教師のカミーユ、32歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィートという若者たちが織りなす不器用で愛おしい恋愛模様が描かれる。
原作は、今最注目の北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネの3つの短編。『モード家の一夜』や『マンハッタン』にオマージュを捧げながら、洗練されたモノクロームで映し出す、誰も見たことのなかったパリがここにある。
『パリ13区』は、4月22日に公開される。
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