観客動員数370万人、興行収入44億4000万円を記録した『相棒─劇場版─ 絶体絶命42.195km東京ビッグシティマラソン』のスピンオフムービーとなる『鑑識・米沢守の事件簿』。ユニークなキャラクターで人気の名脇役、鑑識課の米沢守の活躍を描いた話題作だ。9日夕方、新宿バルト9で映画のプレミアイベント&舞台挨拶が行われ、主演の六角をはじめ、萩原聖人、紺野まひる、益戸育江、川原和久、大谷亮介、山中崇史、スペシャルゲストの水谷豊、主題歌を担当したエレファントカシマシの宮本浩次が、映画について語った。
京都から夜行バスで駆けつけたり、朝6時から入場待ちをしていたファンなど、熱心なファン500人が駆けつけたこのイベント。46歳にして映画初主演の快挙を成し遂げた六角は、共演者から次々と花束を贈られ、抱えきれないほどの花束を手に感無量といった表情。「こんな時が来るとは思わなかった。最初にこの作品に出たときはセリフが2つでしたが、今回このような形で米沢に光が当たることになりました。キャスト、スタッフの方々や全国の皆様にお礼を言いたい」とかすかな笑みを浮かべていた。六角によると、「僕が映画で主演するという話を、最初は誰も信じてくれなかった」とのことで、喜びもひとしおといったところだろう。一方、主人公・米沢の相棒となる相原を演じた萩原も、「WBCがあるにも関わらず、こんなにたくさんの人がいて……」と感激した様子で、「(六角と)2人で、本編とは違う不細工な相棒として頑張りました」と笑顔でコメント。
本編シリーズに主演し、本作にも出演している水谷豊は、「この映画を機に、鑑識になりたい人が増えればいいな」と真面目な顔で話した後、「まったくの冗談ですけど」と付け加え、場内の笑いを誘っていた。
高樹沙耶改め益戸育江は、劇中に登場する小料理屋「花の里」の女将という設定だが、「花の里は、いつも右京(水谷)しか客がいない」と嘆いた後、「たまに来る」という米沢(六角)に向け「また来て下さいね」と営業スマイル。それを聞いた水谷は、「実は右京が来ていないときにはお客さんが来てるんですよ。安心してください」と場内の客に説明していた。
主題歌「絆(きづな)」を担当した宮本は、「映画が大ヒットして、僕らの歌も大ヒットしてみんなに届くといいなぁと思って作りました」と希望を語った。その主題歌について六角は、「この映画にぴったりな曲をいただきました。エレファントカシマシは元々好きで、変わらぬロック魂を持ったいいバンドだと思っていたんです」と嬉しそうに話していた。
『鑑識・米沢守の事件簿』は、3月28日より全国公開される。
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