3度のアカデミー賞に輝く映画音楽の巨匠モーリス・ジャールが死去
『アラビアのロレンス』(62)『ドクトル・ジバゴ』(65)『インドヘの道』(84)で3度ものアカデミー賞作曲賞を受賞した映画音楽の巨匠モーリス・ジャールが、3月29日にアメリカのロサンゼルスで死去した。84歳で、ガンを患っていたという。
ジャールは1924年にフランス、リヨンに生まれ、60年代にアメリカに移住。上記の3作品以外にも、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『地獄に堕ちた勇者ども』(69)や『刑事ジョン・ブック/目撃者』(85)『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)など数多くの映画で音楽を担当した。
昨年11月には大阪ヨーロッパ映画祭の名誉委員長として来日。記者会見では、『アラビアのロレンス』製作時のデヴィッド・リーン監督とのやりとりを、身振り手振りを交えて披露。英国女王を招いたロイヤル・プレミアに間に合わせるため、5時間作曲して20分寝て……というハードスケジュールで仕事をこなし、なんとか6週間後のプレミアに間に合ったものの、ジャール自身は疲れ果ててクラクラ状態だったエピソードなどを語り、会場をわかせていた。
息子は、フランスを代表するシンセサイザー奏者のジャン・ミッシェル・ジャール。
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