セーラー服に三つ編みの可憐な主人公が日本刀を振り回し、オニと戦うアクション映画『ラスト・ブラッド』。4月2日、その完成披露試写会が都内で開かれ、主演のチョン・ジヒョンと、美しく邪悪なオニを演じた小雪、アジア随一のプロデューサー、ビル・コン、原作のフルデジタルアニメーション『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の製作会社プロダクションI.Gの石川光久社長の4人が舞台挨拶を行った。
『デイジー』(06)以来3年ぶりに来日したチョン・ジヒョンは、「みなさん、今晩は。私はチョン・ジヒョンです」と日本語で挨拶し、観客から拍手が巻き起こった。本作で初の本格的アクションに挑戦したが、撮影は困難を極めたようだ。「アクションがあまりに辛くて、もう二度とアクション映画には出たくないと思ったこともありました」と衝撃発言! だが、「できあがった作品を見たらとても素晴らしく、また、アクションに出てもいいかな、と思った」と笑顔を浮かべた。
彼女のセーラー服姿も見どころのひとつと言えるが、「制服を着るには恥ずかしい年齢」だと思ったという。27歳にしてセーラー服を着た感想については、「制服を着たことで、若くなった気がして嬉しかった」と話していた。
一方、チョン・ジヒョン扮する主人公の最凶の敵を演じた小雪。原作にはない役だというが、役作りについては、「悪い役を分かりやすく演じるというよりも、彼女の存在、絶対的な美しさ、妖艶さをどう出していこうかと思って演じました」と語った。チョン・ジヒョンとは前からぜひ共演してみたいと思っていたそうだが、撮影を通じて親交を深め、今ではすっかり仲良くなったという。共通のテーマは“健康”で、「私も健康に気を使っているので、そういう点でも話が合いました」話していた。
ジヒョンの魅力について小雪は、「彼女は愛らしいだけでなく、本当に努力家。激しいアクションにも尻ごみすることなく、プロ意識も高い人」と絶賛。様々な面で通じ合える部分が多かったそうだ。チョン・ジヒョンは、『ラスト サムライ』を見て小雪のファンとなったという。「最初の印象が強烈で、その美しさにアジア人として誇りを感じました。その後は、ネットでドラマなどを探して見たりしていました」と話していた。
プロデューサーのビル・コンは「最初にアニメーションを見て圧倒されてから8年。(映画が公開となる)この日を夢に見ていました」と感無量といった様子。石川社長は、「主人公サヤは、見た目は16歳だけれど、何百年も生きているという設定の難しい役なのですが、映画を見て、チョン・ジヒョンさん以外にはありえないと思いました。(原作の企画協力でもある)押井守監督と一緒に見たのですが、監督も驚いていました」と、素晴らしい演技を絶賛していた。
『ラスト・ブラッド』は、5月29日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて公開される。
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