5月29日に公開となる『スター・トレック』。その監督、キャストが揃って来日し、12日に新宿で行われたジャパンプレミアに続き、13日に六本木のグランドハイアットで記者会見を行った。
会見にのぞんだのは、監督のJ.J.エイブラムスと、出演者のクリス・パイン、ザッカリー・クイント、エリック・バナ、カール・アーバン、ジョン・チョウの6人。ジャパンプレミアに引き続き日本語で挨拶したのはマッコイ役を演じたカール・アーバン。「ワタシハ、ニホンゴ、スコシダケ、ハナシマス。クリス・パイン、ニホンゴ、ハナシマセン」と笑いを誘う。
1966年の登場以来、6本のテレビシリーズと10本の映画が作られている『スター・トレック』だが、今回は、最初のテレビシリーズよりも前の“エピソードゼロ”を描いた意欲作。それだけに『スター・トレック』の知識がなくても楽しめる作品に仕上がっている。集まった記者から「誰が見ても楽しめる作品にするために気をつけたことは?」と聞かれたJ.J.は、「いい質問、ありがとう。私自身も『スター・トレック』のファンではなかった」と自身がコアなファンでないことを明かした上で、「とにかく楽しくエキサイティングでロマンティックにしたかった。遊園地に行って、必ず乗らなくてはならない乗り物って1つはある。そういう映画にね」と映画をアピール。
一方、『スター・トレック』の中でも個性的キャラのスポックを演じたのは、『HEROES/ヒーローズ』でサイラー役に扮するザッカリー・クイント。注目の役を演じたことについて「この役にはオリジナル版で演じたレナード・ニモイ氏の性格が反映されている。今回は、そのニモイ氏も映画に出ていることもあって、彼が演じたスポックを損なわないようにしながら、自分なりに新しさを加えた」という。
「J.J.と同じで『スター・トレック』の大ファンではなかった」というのは、カーク役のクリス・パイン。「J.J.が一番最初に言ったのが、この映画は、オリジナルをリ・イマジニング(再創造)するのであって、決してマネをするなということだった。今回は脚本が本当に素晴らしかったので、それをバイブル的に見て、どこから来た人物で、なぜこういう行動をするのか、脚本に集中しながら役づくりしていった」と話す。
会見後には、サプライズゲストとしてAKB48が花束を持って登場。太腿も露わなミニスカートをはいた彼女たちの姿に、6人のスターもちょっと嬉しそう。でも、なぜAKBなのか? そんな素朴な疑問にJ.J.は「実は前回来日したときに、(アーティストの)村上隆さんに『絶対見ろ!』と勧められて、その日に見に行った。そしたら、あまりの素晴らしさに大ファンになった」と、AKBとの出会いを嬉しそうに振り返る。
その後、司会者からAKB48を代表して感想を求められた前田敦子は「USSエンタープライズに乗ってみたい」とひと言。次いで高橋みなみは「第2弾も決定したと聞いているのですが、ぜひ、私たちも出演させていただけませんか?」と逆オファー。
これに対しJ.J.は「次回はダンスナンバーとか、そういったものをちょっと入れて……」と満更でもなさそうに応えていた。
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