囚人たちの演技が予想外の高評価！あの大劇場パリ・オデオン座から公演のオファーが!?

#アプローズ、アプローズ！　囚人たちの大舞台 #エマニュエル・クールコル #カド・メラッド #ティエリー・カルポニエ #ヤン・ジョンソン #実話 2022.04.20

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落ち目の俳優にめぐってきた仕事は、囚人たちに演技を教えて更生させること

実話をベースに実在の刑務所で撮影を行った感動作『アプローズ、アプローズ！囚人たちの大舞台』が、7月29日より全国公開されることが決定。ティザーポスターと場面写真が解禁された。

・演技に取り組むワケありクセありの囚人たちを捉えた場面写真、他5点はこちら！

何をやってもうまくいかない、人生崖っ淵の俳優エチエンヌ。彼にやっとめぐってきた大仕事は、塀の中のワケありクセありならず者たちに演技を教えて更生させること。彼はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決め、囚人たちと向き合うこととなる。

エチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、ついにはあの大劇場パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか？

これが監督第2作となるエマニュエル・クールコルは、バイプレイヤーとして俳優の実績を積むかたわら、フィリップ・リオレ監督との共同脚本作品『マドモワゼル』（01年）や『灯台守の恋』（04年）などの繊細な心理描写で高い評価を得ている。ティエリー・カルポニエとの共同脚本となる本作は、1985年にスウェーデンの俳優ヤン・ジョンソンが体験した実話をベースにしている。撮影も実在する刑務所の協力の元に行われた。

2020年のカンヌ国際映画祭で賞を設定しないカンヌレーベルの公式作品に認定された本作は、コロナ禍のなかフランス公開が延期されていた。そして2021年9月にようやく公開されると、ボックスオフィス初登場第2位のビッグヒットを記録した。

主演のカド・メラッドは、コメディアン出身の国民的人気俳優。『コーラス』（04年）の脇役を演じて注目され、『マイ・ファミリー／遠い絆』（06年）でセザール賞助演男優賞を受賞。2008年7月14日には当時のサルコジ大統領の招きにより、コンコルド広場で開かれた軍事パレードで「世界人権宣言」前文を読み上げる栄誉ある役を務めている。

映画にとって重要な囚人役には、コメディフランセーズ在籍の俳優など、フランスではまだ知名度の低い俳優が積極的に起用されている。移民や難民を含め様々なバックボーンを持つ彼らの多様性は、そのまま現代フランス社会の一つの断面を切り取っている。

劇中に出てくるサミュエル・ベゲットの『ゴドーを待ちながら』は、言わずと知れた不条理劇のスタンダードで、日本でも多くの演出家が取り組んでいる名作。柄本明親子による『柄本家のゴドー』をはじめ、橋本功、石倉三郎など多くの演出家・俳優たちが名舞台を創り出してきている。

『アプローズ、アプローズ！囚人たちの大舞台』は7月29日より全国公開される。

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