『タイタニック』のケイト・ウィンスレットにアカデミー賞をもたらした感動作『愛を読むひと』。6月19日からの公開を前に、4日、東京・有楽町で特別試写会イベントが行われた。年の離れた男女の切ない愛を描いた本作、主人公の少年が年上の女性に多彩な名作を朗読してあげることで愛を深めていく様子が印象に残る。イベントにはアナウンサーの杉崎美香が登場。物語にちなみ、チェーホフの「犬を連れた奥さん」の一部を朗読した。
テレビ番組『めざにゅ〜』『めざましどようび』などで司会を務める杉崎。「しゃべりの仕事は長いのですが、こういったステージに立つのは慣れていないので」と緊張気味。映画を形作る大きなキーワードである“朗読”について、「声は、その人自身を表すと思います。私も話すときは、『誰かが聞いてくれるといいなぁ、伝わってくれるといいなぁ』と意識しながら話すようにしています」と話していた。
映画については、「想像以上にみずみずしい愛と、狂おしくてどうにもならない愛が描かれていて、見終わった後、しばらくその余韻を引きずっていました。主人公の男の子が、いろいろな物語を女性に読んであげることで2人の心がつながっていくのがよく分かりました」と語った。
朗読される名作のひとつに、1928年の出版当時、大胆な性描写で物議をかもした「チャタレイ夫人の恋人」があるが、「『チャタレイ夫人の恋人』を昔、読んだ時にはあまり理解できたなかったのですが、『愛を読むひと』には、大人になってから読み返してみたい物語が並んでいると思いました」と話し、様々な角度から楽しめる作品であることをアピールしていた。
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